前半2-0リード、フランスを圧倒する内容にファンも歓喜
カタール・ワールドカップ(W杯)は現地時間12月18日に決勝を行い、前半を終えてアルゼンチン代表が2-0とリードした。ハーフタイムになると、スタジアムのショップにアルゼンチンファンが殺到。勝利を確信したのか、ボールやトロフィーの付いたキーホルダーなどを大量に購入する姿が見られた。
FWリオネル・メッシのPKとFWアンヘル・ディ・マリアのゴールで2点をリードしたアルゼンチン。1986年メキシコ大会以来の優勝に大きく近づき、ファンの財布も緩んだのか、ショップでは長蛇の列ができた。
ショップを正面に見て右側から並び、商品を購入した人が左から抜けていくという方式だが、レジがなかなか動かないため、左から入ろうとする人も現れた。商品を買おうとしていた1人に「何を買うの?」と聞くと、W杯のトロフィーを模したキーホルダーを5つほど持っていた。
あとで写真を撮らせてと頼むと、「商品を買うから、5分待て」と言い、笑顔を見せた。そのままレジの前の列に並んだ……と思った次の瞬間、その男の姿がない。なんと、そのまま会計をせずにどこかへ姿を消してしまった。
レジでは2人の従業員しかおらず、対応はとても間に合っていなかった。カタールは、「来る前にエンジンをかけっぱなしで、1時間いても、戻ってきたら車も荷物もそのままある」と現地の人が言うほど治安の良い国。それだけに目の前で起きた一瞬の出来事は、ショッキングだった。(FOOTBALL ZONE特派・河合 拓 / Taku Kawai)