フランス代表のDFラファエル・ヴァラン(マンチェスター・Uイングランド)が、18日に行われたFIFAワールドカップカタール2022決勝戦アルゼンチン戦を振り返った。同日、アメリカメディア『ESPN』が伝えている。
史上3カ国目となるW杯連覇を目指したフランス代表はグループDを首位通過すると、決勝トーナメントでも個の強さを発揮して強豪国を撃破してきた。そして決勝戦に駒を進めたフランス代表は、アルゼンチン代表と対戦。2度のビハインドを追う苦しい試合展開となったが、絶対的エースFWキリアン・エンバペがハットトリックでチームを救う。120分では決着が付かずにPK戦へと突入するも、フランス代表は2本失敗。PK戦を2-4で落として、王座陥落となった。
今大会の優勝候補と目されていたものの、大会直前に負傷離脱者が出ると、大会終盤には体調不良者が相次いだフランス代表。満足のいくチーム状況ではない中で、2連覇まであと一歩に迫っていたことについて、ヴァランは「すべてを出し切っただけに、とても残念だ」と悔しさを滲ませつつ、「大会期間中、多くの困難に直面したけど、決してあきらめることはなかった」と明かしている。
また、ヴァランは「このグループとフランス人であることをとても誇りに思っている。僕たちは前を向こう。この試合では、複雑な状況に陥っても戻ってくることができたからね」と強調。続けて「僕たちは最後まで信じて、押し込んでいた。うまくいっていなかった試合を、もう少しでひっくり返せるところだった…。このグループには精神的な強さと、たくさんのハートがある。悔しいけど、誇らしくもあるんだ」と絶望的な状況から這い上がった“レ・ブルー”の底力を称賛した。