テレビ朝日の寺川俊平アナウンサーが“激闘”を振り返った。

 早稲田大のア式蹴球部出身の元GKという肩書も持つ寺川アナは、テレビ朝日と提携関係にあるABEMAのカタール・ワールドカップ(W杯)中継で実況を担当。解説を務めた本田圭佑と抜群のコンビネーションを見せ、日本戦や決勝などを大いに盛り上げた。

 また、トーク力もさることながら、その確かな知識量でも話題に。現地時間12月18日に開催されたアルゼンチン対フランスの決勝の最中、本田から「(フランス代表MFアドリアン・)ラビオのユーベの時のプレースタイルを分かっていないんですけど、めっちゃ守備型なんですか?」と問われた際には、以下のような的確な説明を行なってみせた。

「守備範囲が広いけれども、攻撃参加にも持ち味がある選手です。ただ、去年のEUROでは緊急事態的に左サイドバックが一時的にいなくなった試合があったんですね。その時は左のサイドバックに入ったり、あるいはウイングバックをやった試合もありました。そういう意味では、守備の能力はかなり評価しているんだと思います」
 
 SNS上には「情報量すごいな」「有能すぎる」「詳しすぎてビビる」といった、感嘆の声が溢れたこうした名実況の裏には、相当な努力があったようだ。
【画像】まさに努力の結晶!文字びっしりの膨大な資料から分かる寺川アナの猛勉強
 寺川アナはリオネル・メッシを擁するアルゼンチンが死闘を制し、36年ぶりの優勝を果たした数時間後にツイッターを更新。文字でびっしり埋まった大量の資料写真を添え、二度に渡る投稿でこう綴っている。

「大学受験より頑張って勉強したけど大学受験の179倍毎日楽しかった。ありがとう、ワールドカップ!」

「言うの忘れた。誰かが作ってくれる訳でなく、自分で作った資料です!!笑」

 この“熱盛ツイート”には多くのファンが反応し、猛勉強や本田との名コンビを称える声が続々と集まっている。

「『準備の大切さ』を改めて感じる!」
「ケイスケホンダとのコンビ最高で最強です!」
「こんなに実況と解説で楽しませてもらったことなかったです!!」
「ありがとう、名コンビ!ありがとう、ワールドカップ!」
「今後の代表の試合でも見たい実況解説ユニット」
「お疲れ様でした、熱盛!」
「徹底的なマッサージを受けて休んで下さい」

 また、カタールW杯前半戦にはピッチリポーターとして共演した槙野智章も、目がハートの顔文字を付け、「めっちゃ助けてもらったぜ」とコメントしている。

 再び本田・寺川コンビを見られる日は訪れるか。待望論は高まっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部