フランスとの決勝戦で先発、2点目のゴールシーンで“バウンスショット”を披露

 アルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアは現地時間12月18日に行われたフランス代表とのカタール・ワールドカップ(W杯)決勝戦に先発出場し、1得点とPK奪取の活躍を見せた。ゴールシーンではスペイン1部レアル・マドリードで同僚だった元ドイツ代表MFメスト・エジルが得意としていた“バウンスショット”を披露していたようだ。

 負傷明けでグループリーグ第3戦のポーランド代表戦以来の先発起用となったディ・マリアはFWリオネル・メッシとともにアルゼンチンの攻撃を牽引。ドリブルでMFウスマン・デンベレのファウルを誘い、前半23分にメッシが決めたPKを獲得。さらに同36分にはMFアレクシス・マック・アリスターのアシストから左足のシュートを突き刺してリードを広げた。その後、フランスの反撃をくらい、3-3と点の取り合いになったが、PK戦でアルゼンチンが4-2でフランスを下し、36年ぶり3度目の優勝を果たした。

 注目はディ・マリアが決めた2点目のシーンだ。何気ない左足のシュートにも見えるが、よく見るとボールを地面に叩きつけ、意図的にGKの手前でバウンドさせているようにも見える。この“バウンスショット”はレアルやイングランド1部アーセナルで活躍した元ドイツ代表MFエジルが得意としていた高等技術だ。

 実際にゴール直後、エジルは自身のツイッターで「W杯の決勝史上最高のゴールの1つだ。ナイス・フィニッシュだ。ブロ」とディ・マリアのゴールを絶賛している。「#ÖzilBounce」のハッシュタグが添えられており、本家からのお墨付きだ。これにはファンも「最高のフィニッシュ」「エジルありがとう」「レジェンドからレジェンドへ」「エジルお得意のやつ」と感嘆の声を上げた。

 W杯決勝という大一番でいとも簡単にこのシュートをやってのけたディ・マリア。アルゼンチンの優勝にやはりこの男の存在は欠かせないものだったと言えるだろう。(FOOTBALL ZONE編集部)