タレント力は4年後も世界屈指
残念ながらPK戦の末アルゼンチン代表に敗れ、FIFAワールドカップ連覇を逃したフランス代表。そのショックは大きいが、前回王者としてマークされながらもファイナルまで駒を進めてきた実力は見事だ。
そしてフランスは、4年後も優勝候補筆頭と考えられる。英『The Sun』が早くも4年後のメンバーを予想しているが、すでに完成されたタレントで溢れているのだ。
世代交代が必要となるのは、GKとセンターバックに中盤、センターフォワードだ。まずGKは今大会を担当したウーゴ・ロリスが4年後のFIFAワールドカップを迎える頃に38歳となっていることもあり、ここは守護神交代だろう。第一候補はミランで評価を伸ばすマイク・メニャンだ。今大会は怪我で離脱したが、本来なら今大会もメニャンが正GKでもおかしくなかったであろう実力者だ。
最終ラインは現在29歳のラファエル・ヴァランに世代交代があるかもしれない。年齢的には4年後もプレイできるが、フランスの場合は若手に優秀なセンターバックが控えている。今大会を経験したダヨ・ウパメカノ、イブラヒマ・コナテ、アーセナルのウィリアム・サリバもいる。この3人だけで十分に戦っていける。
サイドバックは今大会を経験したジュール・クンデが右、テオ・エルナンデスが左で年齢的には問題ない。右サイドでは4年後の成長が楽しみなリヨン所属19歳DFマロ・グストも候補になる。
中盤はエンゴロ・カンテとポール・ポグバが離脱していたが、4年後を目指すのは2人とも厳しいか。ここは今大会を主力として経験したオーレリアン・チュアメニ、エドゥアルド・カマヴィンガのレアル・マドリードコンビが軸だ。
最後に攻撃陣だが、代表引退を表明したカリム・ベンゼマ、現在36歳のオリヴィエ・ジルー、31歳のアントワーヌ・グリーズマンはカウントしづらい。新たなセンターフォワードが必要だ。
大エースのキリアン・ムバッペは攻撃の中心であり、怪我で離脱したライプツィヒFWクリストファー・エンクンクも4年後へ期待できる。さらに決勝のアルゼンチン戦で途中出場からインパクトを残したマルクス・テュラム、ランダル・コロ・ムアニの2人は大型センターフォワード候補になり得る。特にテュラムとコロ・ムアニは想像以上の収穫だ。
もちろんタレント軍団フランスの場合は下からもっと若い選手が出てくるはずで、人材不足に陥る心配はないだろう。ムバッペが健在な限り4年後も優勝候補の本命となるはずだ。