アルゼンチン代表GKエミリアーノ・マルティネスが、物議を醸した自身のパフォーマンスについて語った。
リオネル・メッシを擁するアルゼンチンは現地時間12月18日、カタール・ワールドカップ(W杯)の決勝で前回王者フランスと対戦。3―3の打ち合いとなり、最後はPK戦の末に激闘を制し、36年ぶり3度目の優勝を果たした。
アストン・ビラでプレーする守護神は、大会を通じて3度のクリーンシートを達成したほか、決勝でも大活躍。延長終了間際にランダル・コロ・ミュアニが至近距離から放ったシュートを、左足で防ぐ神がかり的なセーブを見せれば、PK戦でもキングスレー・コマンのキックを見事にストップ。
ゴールデングローブ賞(最優秀GK)に輝き、7ゴールを挙げてMVPに輝いたメッシと共に、W杯制覇に大きく貢献した。
ただ、“事件”は表彰式で起こった。E・マルティネスは、グローブ型のトロフィーを受け取ると、なんとトロフィーを股間に持っていき、喜びを表現したのだ。
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『ABEMA』で解説を務めた本田圭佑は「いいんじゃないですか」「誰か傷つけてないから。このぐらい、ふざけるヤツじゃないと、PK戦で止めれないってことですよ」と擁護したが、SNS上では下品な行為に否定的な声も上がった。
英メディア『talkSPORT』によれば、E・マルティネスは母国のラジオ局『La Red』で、この話題に言及。相手サポーターに対抗するために行なったと説明した。
「フランス人からブーイングされたからやったんだ。プライドなんて関係ない」
また、歴史に残る死闘となった決勝もプレイバック。「かなり苦しんだ。自分たちが主導権を握っていると思っていたが、彼らは何とかして追いついてきた」と振り返った。
「とても複雑な試合だった。僕らの運命は、苦しむことだった。彼らは最後にチャンス(コロ・ミュアニのシュート)を作ったが、幸運にもそれを足で止められたよ。この瞬間はずっと夢見ていたもので、言葉もない。僕は若くしてイングランドに旅立ったので、この優勝を家族に捧げたい」
30歳の守護神は、カタールW杯で一気に名を挙げた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部