メッシ抜きの4年後メンバーはどうなるか

FWリオネル・メッシが4年後の2026年大会にも出場し、FIFAワールドカップのタイトル防衛へ挑むのか。まだカタール大会が終わったばかりだが、早くもアルゼンチン代表の4年後に関する話題が出ている。メッシが即座の代表引退はないと表明したことで、4年後への期待感が高まっているのだ。

果たしてアルゼンチンにFIFAワールドカップ連覇の可能性はあるのか。現時点でその可能性を予想しているサッカーファンはあまり多くないだろう。今回のチームもメッシを中心に構成されており、現時点で4年後の連覇はメッシ次第と言ってもいい。準優勝だったフランス代表の方が4年後の優勝確率は高いと見ているファンも多いはずだ。

仮にメッシが出場しない場合、アルゼンチンはどう攻撃を組み立てていくのか。優秀な選手はいるものの、これは今後の課題となるだろう。バルセロナもメッシ退団から穴埋めに苦労しており、同じことがアルゼンチン代表でも起こる可能性は高い。

英『The Sun』が4年後のアルゼンチン代表メンバーを予想しているが、今回はメッシ抜きで構成されている。

システムはオーソドックスな[4-4-2]で、GKは今大会でヒーローとなったエミリアーノ・マルティネス続投だ。4年後は34歳だが、GKならば問題ない年齢だ。

最終ラインはベテランのニコラス・オタメンディがセンターバックから外れ、代わりにクリスティアン・ロメロとリサンドロ・マルティネスが入る。この2人は今大会の優勝メンバーでもあり、このコンビは4年後も軸となるだろう。

サイドバックは右に同じくナウエル・モリーナ、左にはインテルからカリアリにレンタル移籍している19歳のフランコ・カルボーニが指名されている。今季もセリエBのカテゴリーで経験を積んでいるが、ニコラス・タグリアフィコの後釜に入れるか。

中盤は今大会で大活躍だったエンソ・フェルナンデスとアレクシス・マカリスターをそのままボランチに配し、右サイドハーフにはアストン・ヴィラでプレイする25歳のエミリアーノ・ブエンディアを同メディアはプッシュしている。やや伸び悩んでいる印象もあるが、ポテンシャルは高いとの評価だ。

そして左サイドハーフには、マンチェスター・ユナイテッド期待のアレハンドロ・ガルナチョ(18)だ。すでにプレミアリーグでもゴールを記録しており、17歳の若さでU-20アルゼンチン代表にも選ばれている。次世代のスター候補といったところか。

2トップはインテルのラウタロ・マルティネスと、今大会で大ブレイクしたマンチェスター・シティのフリアン・アルバレスだ。メッシ抜きで考えるなら、この2人が2トップとしてはベストだろう。ここに今大会もメンバーに入っていたアトランタ・ユナイテッド所属のティアゴ・アルマダ(21)も絡んでくるイメージか。

他には国内のCAコロンでの活躍がビッグクラブの注目を集めている20歳の攻撃的MFファクンド・ファリアス、メッシとの比較もあるレフティーで、今季はマンチェスター・シティからウルグアイのシティ・トルケにレンタル移籍している19歳のダリオ・サルミエント、ラツィオ所属でU-17アルゼンチン代表でもプレイしている18歳のルカ・ロメロ、ユヴェントスの19歳MFマティアス・ソウレといった世代が伸びてくると面白い。

いずれにしてもメッシが代表を離れるタイミングがくれば、チームは新たなスタイルを模索していくことになるだろう。果たして4年後はどうなっているのか。連覇へ向けてメッシに代わる攻撃の軸を探す作業も必要となりそうだ。