先のカタール・ワールドカップで2大会連続のベスト4進出を果たしたクロアチア代表。その躍進を守備の要として支えたのが、弱冠20歳のCB、ヨシュコ・グバルディオルだ。
大会直前のブンデスリーガで鼻骨を骨折し、今回は全7試合でフェイスガードを着けて奮闘。球際での強さ、地上・空中戦ともに1対1を制し、自慢の左足から放つ長短の正確なパスで攻撃の起点ともなった。現在はRBライプツィヒに所属するが、水面下ではレアル・マドリー、マンチェスター・シティ、チェルシー、トッテナムなどビッグクラブによる争奪戦が激化しており、移籍金は1億ユーロ(約140億円)を超えると目されている。
そんな急上昇株は現在、クロアチアに帰省中だ。現地12月21日には父親の故郷であるダルマチア海岸の漁村を訪問。地元の人びとを集めて、ワールドカップ3位の祝勝&報告会が開催されたと、英紙『The Sun』が報じている。
同紙は「到着したグバルディオルが乗っていたクルマに誰もが驚いた。きわめて古い小さなフィアット・プントだったからだ」と紹介。画像をチェックすると、父親が運転する年季の入ったオールドカーで、巨体を折りたたんで助手席に座っているのが、笑顔のグバルディオルだ。後部座席も3人びっちりで、家族揃ってすし詰め状態で乗り付けたと見られる。
なんとも庶民的で微笑ましい光景だ。『The Sun』はさっそくSNS上のファンによる反応を掲載。「なんだかこの青年がますます好きになったよ」「僕もグバルディオルと同じクルマだ」「俺の親父が18年間乗ってるやつだよ。こちらもまだ動いてるぜ」「本当に好感が持てる謙虚な少年だな」と、いずれも好意的なコメントだ。
大会後に米メディア『The Athletic』の取材を受けたグバルディオルは、気になる去就について「代理人が動いてくれているけど、どうなるかな」とはぐらかしつつ、「僕はライプツィヒでハッピーな日々を送っているからね。先のことは分からないけど、いまはライプツィヒで満足しているんだ」と強調した。
ライプツィヒとグバルディオルはワールドカップ開幕前の9月に契約を2027年6月まで延長。この超長期契約によって、欧州メディアは長身DFの違約金を「最低でも1億ユーロ」と見込んでいる。もちろん実現すれば、DFとして史上最高額となる移籍金だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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