カタールW杯日本代表MF鎌田大地(26)はアイントラハト・フランクフルトとの契約が来年6月までである中、ボルシア・ドルトムントやバルセロナへの移籍が噂されている。その中、セリエAの強豪ミランもは同選手の獲得レースで厳しい状況に立たされているようだ。22日、イタリアメディア『トータルスポーツ』が報じている。
鎌田大地の去就については、カタールW杯開催期間中にミランやローマ、トッテナム・ホットスパー、アーセナル、バルセロナなどが移籍先候補に浮上。イタリアメディア『Sportitalia』は今月15日に「鎌田大地はドルトムント移籍へかなり近づいている」
「来年6月にフランクフルトと契約満了を迎えたこの日本代表選手にはローマをはじめセリエAの複数クラブも関心を寄せた。しかしドルトムントは移籍金ゼロで彼を迎え入れる準備が整っている」と報じていたが、『フースバル』をはじめ複数のドイツメディアは否定的な見解を示していた。またドイツ・フランクフルトの地元紙『フランクフルター・ルントシャウ』は、来年1月にフランクフルトを退団する可能性があると報じている。
そんな中『トータルスポーツ』は「鎌田大地はカタールW杯後にセリエAへ移籍するかもしれないが、ミラン移籍の可能性はゼロに近い」と見出しをうち、同選手の去就について特集。
「多くのクラブのスポーツディレクターは、すでに彼の名前をメモに残している」とドルトムントやバルセロナなど複数クラブによる争奪戦が激化している現状を伝えた上で「ミランはプレーメーカーであるチャールズ・デ・ケテラエルのパフォーマンスに満足しておらず、代役確保の可能性がある。鎌田大地をターゲットにしている。移籍金ゼロで獲得できるチャンスを逃すわけにはいかないが、(他クラブとの)競争は激しい」と綴っている。
なお鎌田大地本人はカタールW杯開幕前、ドイツメディアのインタビューで「今季はフランクフルトに残りますよ。この冬に他のクラブと交渉する可能性があるとしても、すぐに去ろうとは思っていません。(オリバー・)グラスナー監督と今シーズンはフランクフルトで終えたいと話していますしね」と、今冬残留が既定路線であることを明かしている。
またフランクフルトのマルクス・クレシェSD(スポーツディレクター)は、今月中旬に『フランクフルター・ルントシャウ』のインタビューに対応。鎌田大地をはじめ来年6月に契約満了を迎える選手の去就について「多くの選手はコントロールできるが、中にはそうでない選手もいる。そういうものなんだ。でも、大きな混乱はないと思う。我々は継続性を保ちたいんだ」とコメントを残している。