元日本代表監督のヴァイッド・ハリルホジッチがワールドカップ直前の解任劇に怒りを露わにした。といっても、4年前の話ではない。4か月の前の一件だ。

 ハキム・ジイェフ(チェルシー)やヌサイル・マズラウィ(バイエルン)らの主力を代表から追放しながらも、モロッコ代表にカタール・ワールドカップ行きの切符をもたらしたハリルホジッチは、しかし本大会に向けた彼らの復帰を断固拒否。他の選手とも良好な関係を築けず、開幕3か月前の8月に解任となった。
 
 コートジボワールを率いていた2010年大会、サムライブルーの監督だった18年大会に続いて3度目の“直前解任”となった指揮官は、怒りが収まらなかったようだ。フランスメディア『SO FOOT』は、「本当に怒っていた」として、本人のコメントを伝えている。

「彼らは私のプライドを奪った。絶対に忘れないし、許せない。なぜなら、それ(ワールドカップ)は私の監督キャリアの最後の大会になるはずだったからだ」

 ただ、周知の通り、マズラウィやジィエフが復帰したモロッコは、後任のワリド・レグラビ監督の下で、アフリカ勢初のベスト4へ進む快進撃を見せた。ハリルの解任が間違えではなかったと証明している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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