なんとも後味の悪い展開を見せているのが、カタール・ワールドカップの決勝でのジャッジを巡るゴタゴタだ。

 アルゼンチンとフランスが争った世紀のファイナルからちょうど1週間が経った。いまだ怒りが収まらないのが、一部のフランス・メディアとファンだ。アルゼンチンの先制点に繋がるPKはファウルではなかった、フランス2失点目の前にキリアン・エムバペが反則を受けていた、さらには延長戦でのリオネル・メッシのゴールの際にアルゼンチンの選手たちがピッチに入っていたから無効だ、などが理由に挙げられている。

 英紙『Mirror』によると、フランス国内の署名サイト『Mes Opinions』に熱狂的なサポーターたちが決勝の再戦を要求する請願書を提出。最新の数値では、およそ23万人の人びとが賛同のサインをしているという。

 こうした動きに敏感に反応したのが、アルゼンチン・サイドだ。全国紙『OLE』は現地12月25日、「数日が経ってもフランスはワールドカップ決勝の敗北を受け入れられないようだ。20万人を超える人びとが決勝のやり直しに署名したというのだから驚きである」と記し、「ならばと、アルゼンチンのファンも署名サイトに請願書を掲載した。これが金曜の夜に始まると、瞬く間に50万人に達しているのだ」と続けた。

 署名サイト『change.org』には、「フランスよ、もう泣くな」と題して以下の文面が添えられている。
 
「我々がワールドカップを勝ち取ってからというもの、フランス人たちの涙が止まらない。しかも言いがかりをつけ、アルゼンチンが世界王者であることを認めようとしないのである。フランス人たちには泣くのを止めて、メッシがフットボールの歴史においてベストであることと、エムバペを彼の息子として認めるよう、要求したい」

 挑発しているのか、からかっているのか。フランス側を刺激するには十分な内容だろう。こちらに署名した人数は日本時間12月25日24時の時点でおよそ68万2000人と、フランスのそれを圧倒的に凌駕する数値となっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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