大会前には招集を巡り批判も、見事な采配でドイツ&スペインを撃破

 日本代表はカタール・ワールドカップ(W杯)でグループリーグを首位で突破し、決勝トーナメント1回戦でクロアチア代表にペナルティーキック(PK)戦の末に敗れた。2大会連続のベスト16の結果を残した日本の森保一監督の功績に海外メディアも注目している。

 2018年からA代表を率いた森保監督。迎えた集大成のカタールW杯はグループリーグでドイツ代表とスペイン代表を破る快進撃を見せ、決勝トーナメントへと駒を進めた。クロアチアには惜しくもPK戦の末敗れてしまったが、導いた手腕を評価し、国内一部報道では森保監督の続投も報じられている。

 そんななかイタリアメディア「Numero Diez」では日本のW杯の戦いを振り返り、指揮官についても絶賛しているようだ。記事では大会に向けたメンバー招集について「26人の選手が招集されると、日本ではいろいろな論争が起こった。監督は一部の除外を批判されたのだ」とスコットランド1部セルティックでプレーするFW古橋亨梧とDF旗手怜央の選外における当時の国内の反響を伝えた。

 そのうえで迎えた本大会、ドイツとスペインを破った采配を「戦術的、戦略的に試合を自分のものにした監督の見事な発明」と絶賛。その後ベスト16で敗れた日本だが、「帰国すると、信じられないような歓迎を受けた」と日本の喜びの様子を回顧し、「経験と若さを絶妙に組み合わせ、24人の選手を起用した。試合を決定づける変化球で絶対的なスターとなったのは、間違いなく監督であった」と森保監督の功労を称えている。

 それでもベスト8へはまたしても届かなかった日本。森保監督の来季続投の可能性も高まるなか、4年後はどんな戦いを見せてくれるだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)