日本サッカー協会(JFA)は28日、サッカー日本代表の森保一監督が続投することを発表した。
カタールワールドカップが終わって日本に帰国してから、さまざまなメディアに出演してきた森保監督は続投の可能性を問われて前向きな答えを口にし続けてきた。そして、それは現実のものとなった。
基本的な条件面等で合意に至り、日本代表監督続投が正式発表に。28日のうちに記者会見が開かれ、森保監督は「日本代表の監督をもう一度続けていくということで、非常に光栄な気持ちと、(ワールドカップでのベスト8進出という)ミッションの難しさ、責任の重さを考えると身の引き締まる思いでいます」と述べた。
続けて「まだ見ぬ新しい景色を見るために向かう道のりになりますが、一戦一戦、結果に覚悟を持って挑戦していきたいと思います。そして、我々の活動が多くの皆さんに支えられているということへの感謝の気持ち、日本人の誇りと日本人であることへの喜びを持って職責を全うしたい」と意気込みを語っている。
ワールドカップを終えて、4年でひと区切りという選択肢もあったはずだ。それでも続投に至った決め手は何だったのだろうか。
森保監督は「カタールワールドカップで悔しい想いをして終わったことと、本当に最高に幸せな仕事であるということ。日本人である喜びと誇りを持って世界に挑める素晴らしい職業であるということで、決めさせていただきました」と語る。その時の表情は晴れやかだった。
新生・森保ジャパンの初陣は3月23日に国立競技場で予定されているキリンチャレンジカップ2023(国際親善試合、対戦相手未定)となる。
「基本的には今回のカタールワールドカップで初出場したような若い選手たちが中心となってスタートするかもしれませんが、これまで同様、より多くの選手を、より幅を持って日頃からスカウティングをして、常に発見、発掘していきつつ、選手たちの現状においての競争、成長の部分を見ていきながら、最終的に最強のチームを作り上げていきたい」
2026年の北中米ワールドカップに向けた第一歩となる活動に向けた構想も描き始めている。選手だけでなくコーチ陣にも入れ替わりがある見込み。「私自身も多くの方々にいろいろなことを学び、歴史を伝えていただき、バトンを渡してきていただいた。日本の未来にバトンを渡せるようなコーチを選んでいきたい」と、森保監督は若手指導者の抜てきも示唆している。
再びワールドカップでのベスト8進出を目指す中で、どんな「最強のチーム」が出来上がっていくだろうか。新たな挑戦に踏み出す森保監督と日本代表の、さらなる躍進を楽しみにしたい。
(取材・文:舩木渉)
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