この冬にウニオン・ベルリンからシュトゥットガルトに移籍して、チーム3人目の日本人選手となった原口元気。

31歳とチーム最年長ながら新天地で確かな評価を受けている。

『Bild』はその原口にインタビューを行い、こんなやりとりをしていた。

「ーシュトゥットガルトに来て6週間が経ちましたが、シュペッツレ(パスタ的なもの)とマウルタッシェ(水餃子的なもの)はもう食べた?

どちらも試したけれど、シュパーゲル(白アスパラガス)のほうが好きだね。あれは日本よりもドイツでのほうがずっと美味しい。幸いにもシュトゥットガルトには美味しい日本食レストランが2~3軒ほどある。

ー遠藤航と伊藤洋輝とはどう?

仲良しだし、互いに助け合っている。洋輝は才能に溢れているし、あの年齢ながら一貫していいパフォーマンスを見せている。航は代表で知っているし、シュトゥットガルトに移籍する前にも話した。それは自分にとって大事なものだった。

ーウニオンでは欧州コンペティションでもプレーできたのになぜ移籍を?

(昨年末の)W杯で日本代表から落選した時、とても悲しかった。その時から新たらしいチャレンジを探していた。シュトゥットガルトはとても魅力的なクラブ。

ーブンデスリーガでは日本人選手がますます増えているけれど、その理由は?

ドイツ人と日本人は性格が似ているし、とても規律正しい。だから、日本人は馴染みやすい。

ー日本のサッカーはドイツに似ている?

いや、実際にはかなり違う。(ドイツと比べて)日本のサッカーは遅いけれど、技術的には優れている。ドイツサッカーへの適応がうまくいっている」

「ードイツに9年近く滞在していて、ドイツ語がとても上手だけど、言語的な才能がある?

いや、全く。最初の4~5年はほとんどドイツ語を勉強しなかった、その気にならなかったからね(笑)。

自分の道をよりよく見つけるためには言語が必要だと気付き、それからはすぐに学んだ。

ーその間にドイツは第二の故郷になった?

そうだね、間違いなく。家族も自分もドイツでの暮らしを気に入っている。文化も合ってるし、自然も完璧。散歩もハイキングも好き。2匹の愛犬にとってもいいこと。

ー最年長の31歳だけど、チーム内での役割は?

ウニオンではベテラン選手が多かったけれど、シュトゥットガルトは若いチーム。当然ながら、大きく違う。チームを牽引したいし、選手や監督ともよく話をしたい。

ー(残留への)プレッシャーは大きいけれど、その雰囲気をどう受け止めている?

もちろん、プレッシャーは感じているけれど、残留争いではごく当たり前。自分たちの問題は一貫性が十分ではないこと。

互いによく話し合い、ポジティブにいることさ。最近2試合のパフォーマンスはよかったし、これをベースにしなければいけない。

ー個人的な目標は?

大きな夢はいつかUEFAチャンピオンズリーグでプレーすること。いまのシュトゥットガルトでは難しいだろうけどね(笑)。

いまはブンデスリーガ残留。それが全てさ」

W杯落選後で新たな挑戦を求める気持ちになったようだ。

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なお、原口はUEFAヨーロッパリーグには出場したことはあるが、CLへの出場はまだない。