大谷翔平の進化に方向性あり?元メジャー西岡剛「さらに体を大きくするか、このままキープするか」
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 今季、投手としても打者としても、飛躍的に成績をアップさせたエンゼルス大谷翔平投手。技術的なことももちろんだが、他のメジャーリーガーに引けを取らない193センチ、95キロという堂々たる体格も、パワーとスピードに溢れるメジャーの中で戦えている大きな理由だ。その体格もメジャー1年目と比較すれば、その差は歴然だ。これについて、メジャーでプレー経験がある西岡剛が、今後の方向性について「さらに体を大きくするか、このままキープするか」という分岐点があるとコメント。身体能力溢れる外国人選手たちを見てきただけに、大谷がどちらを選択するかに興味津々だった。

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 NPB所属の際でも、その身長の高さは目立っていた大谷だが、線の細さは残っていた。ただ、渡米してから地道に積んできたトレーニングの成果もあり、現在では他の選手に見劣りしない力強さを手に入れている。その効果もあってか、打球速度やホームランの飛距離はメジャー屈指。少なくとも大谷については「パワー負け」という言葉は当てはまらない。

 西岡は、大谷の体について「常に進化している。骨格は持って生まれた才能で、それを1年1年伸ばしている。今年は特に体を大きくした。トレーニングした分、結果も出ました」と指摘。その上で、「ここからが分かれ道。さらに一回り大きくするか、キープするかで変わってくる。人間の体は27、28歳ぐらいから老化してくるので柔軟性も必要になる」と、鍛える上でのゴールが変わってくると語った。

 西岡いわく、「外国人選手は肩甲骨がくっつきやすいので、胸が開く。だから胸に筋肉がついてもいいが、アジア人は猫背なので、あまり胸に筋肉をつけると野球の動きの邪魔になる」と、骨格の違いで筋肉をつけるべきか否かがあると解説した。また「大谷選手は外国人選手みたいに、バカっと胸が張っている」と加えた。言葉通りであれば、さらに筋力をアップさせてもプレーに支障はなさそうだが、アスリートとしては「結果が出ると、もっともっとと上塗りしてしまう」と、必要以上のトレーニングをしてしまう可能性もあるとした。

 打ってよし、投げてよし、走ってよしの大谷は、大きな体ながら俊敏な動きもする。それも今の体のバランスが優れていることの証明でもある。さらなるパワーを求めるか、バランスを求めるか。1日単位ではわからないが、シーズンごとに比較すれば、その差に気づくこともありそうだ。
ABEMA『SPORTSチャンネル』)
 

大谷翔平 ベンチでボール遊び
大谷翔平 ベンチでボール遊び
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