出場した4つのタイトル戦で、全てタイトル獲得。将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、棋聖、19)の強さを形容する言葉は、2021年までに出尽くした感さえある。デビューから年々、対戦相手のレベルが上がるにも関わらず通算勝率、2021年度の勝率はともに8割以上をキープ。その上で、超トップクラス同士がぶつかり合ったタイトル戦でも勝ちまくり、ついに最年少四冠を達成、棋士の序列1位に立った。激闘、苦戦もあった中、最高峰タイトルをかけての竜王戦七番勝負では、豊島将之九段(31)を相手に、圧巻の4連勝。いつか来るだろう「藤井時代」の幕開けを感じさせる、そんなシリーズになった。