将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、棋聖、19)が1月13日、順位戦B級1組の11回戦で千田翔太七段(27)と現在対局中だ。午前10時から始まった一局は「相掛かり」の出だしとなり、午後6時の夕食休憩までに38手目まで進行、形勢も残り持ち時間もほぼ互角だ。藤井竜王は本局に勝利し、他の棋士が同日に敗れた場合、初のA級を決める可能性がある。最年少名人記録への可能性も残す中、1期抜けで最上位リーグにたどり着くか。
【中継】順位戦 B級1組 第11回戦 藤井聡太竜王 対 千田翔太七段
今年度は棋聖、王位の防衛、さらに叡王、竜王と奪取に成功し、最多の四冠保持者となっている藤井竜王だが、現在はALSOK杯王将戦七番勝負で渡辺明王将(名人、棋王、37)に挑戦の真っ最中。最年少、10代初の五冠を目指している。またこの順位戦では自身初のA級入りが目前に迫っている。前日までに8勝1敗で単独トップに立っており、本局に勝利した上で2番手の佐々木勇気七段(27)か4番手の稲葉陽八段(33)が敗れると、上位2人までの昇級枠入りが確定し、A級昇級が決まる。
数多くの最年少記録を持つが、A級入りは最年少名人記録の更新にもつながってくる。谷川浩司九段(59)が持つ21歳2カ月という記録にたどり着くには、今期A級への昇級を決め、来期にA級初参戦で挑戦権を獲得、さらに名人戦七番勝負で奪取する必要がある。ただ、今年度もタイトルホルダーやA級棋士といった強敵ばかりを相手にしながら、8割を超える勝率をマークしていることもあり、A級入りを果たせば初参戦・初挑戦も十分に可能と言える。
藤井竜王、千田七段ともに将棋ソフト(AI)による研究が深い両者の対局は、相掛かりから始まると、両者とも流行のバランス型で指し進め、飛車筋を変えるなどして攻めのきっかけを探る序盤に。お互いじっくりと時間をかけながら中盤の戦い方に読みを入れている最中だ。本格的な駒のぶつかり合いは夜戦に入ってからで、ここからが本番だ。
持ち時間は各6時間で、先手は藤井竜王。ABEMAでは、この対局を終了まで生放送する。
【夕食の注文】
藤井聡太竜王 やさいカレー 千田翔太七段 肉なんうどん
【夕食休憩時の残り持ち時間】
藤井聡太竜王 2時間34分(消費3時間26分) 千田翔太七段 2時間27分(消費3時間33分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)