【MLB】エンゼルス2-4レイズ(5月11日・日本時間12日/アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手が「3番・投手」で先発出場し、投手として6回2安打1失点5奪三振と好投したが、打線の援護に恵まれず今季4勝目を逃すことになった(勝ち負けなし)。前回の登板で今季最多の7回99球を投げ6安打無失点11奪三振と好投したものと比べれば、この日は立ち上がりから明らかに変化球の制球に苦しみ、結果として序盤はストレートの力押しを選択するしかなかったが、徐々に状態を上げて終わってみれば被安打は2本だけ。今季防御率も2.78まで改善したあたりに“悪いなり”にも好投をする投手大谷の進化が見えた。
ストレートを引っ掛け、スライダーやスプリットが抜ける。ストライクゾーンを大きく外れることもしばしば。前回登板時、99球を投げストライク率が81.8%だったが、今季6試合目となる先発登板は、とにかく荒れていた。2回にキーアマイヤーに先制ソロを浴びたが、ど真ん中付近に甘く入ったのが少なかったのは不幸中の幸い。大きくゾーンを外れたことで、多くの痛打を浴びずに済んでいた。
レイズ打線も大谷を苦しめるように簡単に凡退せず粘り続たことで、試合序盤から球数がかさむことになったが、このままズルズルと調子を落としていかないのが、今季安定した投球を続けられている理由の一つだ。3回こそ2つの四球を出したが、最も苦しんだのがこのイニングで、唯一うまくコントロールできていたカーブを効果的に使い始めると、徐々に他の球種も安定し始めた。本来であればストレートと同じくらいの割合でスライダー、スプリットと投げ分け、カーブはたまに投げるアクセント程度だが、今回は92球中スプリットが7球に対し、カーブが12球と逆転。ラストイニングとなった6回には、制球を取り戻したスライダーとカーブという徹底した変化球攻めで乗り切ったところは、ファンにとっても印象的だったろう。
長いシーズン、けがさえなければ大谷は30試合前後、先発のマウンドに上がることになる。どの試合も絶好調というわけにもいかず、いかに“悪いなり”にも抑えるか、というのがポイントになるが、むしろ状態がよくなかった試合で試合を作るどころか、6回1失点というベンチも納得の結果を持って帰ってくるあたり、押しも押されもせぬエースとしての貫禄まで漂ってきた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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