将棋の渡辺明名人(棋王、38)が6月29日、お〜いお茶杯王位戦七番勝負第1局のABEMAの中継に出演。挑戦者の豊島将之九段(32)が藤井聡太王位(竜王、叡王、王将、棋聖、19)に快勝した一局を解説した。豊島九段の深い研究に視聴者が圧倒される中で、渡辺名人は「このくらいは普通ですね」とサラリ。ファンは「ばっさりだったw」「名人に普通って言われてもw」とトップ棋士の研究量に驚くコメントが多数寄せられていた。
藤井王位VS豊島九段の王位戦開幕戦を渡辺名人が解説という超豪華カード。それぞれがタイトル戦で盤を挟んだ経験を持つだけに、互いを知り尽くした間柄だ。渡辺名人は、王位戦開幕局の要所となった豊島九段の終盤の竜を引く一手からの変化を解説。藤井王位が竜を追い返すために歩を打ち込んだところを、豊島九段は考慮時間1分で自陣一段目まで深く引く選択をした。さらに歩頭に桂馬を打ち込む猛攻。渡辺名人は、竜引きからの指し手を「大して考えないで指したということは研究ですよね。逃げずに責めるという比較が整理できているということですからね」と解説した。
聞き手を務めた竹部さゆり女流四段(44)は、「恐ろしいですね。どこまで研究していたんでしょう?」と感嘆。しかし、渡辺名人は「この辺まではサラサラいくのかな~?深く詰めているかはわからないけど、一回通っていれば全然違うので」とサラリと返答した。竹部女流四段はさらに「研究量がすごいですね」と同意を呼びかけるも、「いや、このくらいは普通ですね。ハハハ!」と“渡辺節”でバッサリ切り返していた。
このやり取りに、視聴者からは「さらさらですか…」「名人の分析おもろい」「それくらいしないと藤井からタイトル取れない」「軽く言うw」「トップ棋士は普通なんだろうけどもw」「でた『普通』」「コレくらいはふつう、ただし名人に限るw」「名人の普通でしょ」と驚きとも感嘆ともとれるコメントが殺到していた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)