将棋の朝日杯将棋オープン戦二次予選決勝が11月1日に行われ、鈴木大介九段(48)が佐々木勇気七段(28)を104手で破り、7期ぶり4度目となる本戦進出を決めた。
振り駒の結果、先手は佐々木七段に。戦型は先手居飛車、後手四間飛車の対抗形となった。鈴木九段は銀冠、佐々木七段は穴熊に組むと、いよいよ開戦。本格的な戦いが始まると、鈴木九段の猛攻に佐々木七段が強く反発。優位に立ったのは佐々木七段だった。
そのまま先手がリードを拡大させるかと思われたが、鈴木九段は攻撃の手を緩めない。不利な状況から佐々木七段の穴熊を破り、逆転に成功した。こうなっては完全に鈴木九段のペース。ぐいぐいと優勢を押し広げて勝利を掴んだ。
この結果、鈴木九段は第9回大会以来4度目の本戦進出が決定。過去3回はいずれも1回戦敗退を喫しているが、今回は一回戦、二回戦での勢いそのままに上位進出を狙う。
◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で優勝賞金は750万円。藤井聡太竜王が3回優勝したことでも知られている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)