将棋の朝日杯将棋オープン戦二次予選が12月14日に行われ、羽生善治九段(52)が長谷部浩平五段(28)に134手で勝利した。羽生九段は午後2時から、三枚堂達也七段(29)と青嶋未来六段(27)戦の勝者と本戦出場をかけて対戦する。
本局は振り駒の結果、長谷部五段の先手番に。細かな駆け引きを経て相矢倉の戦型となった。じりじりとした序盤戦から激しい中盤戦へと展開。長谷部五段の攻勢に対し、羽生九段は好位置に角を投入してけん制した。先手は勢いよく飛び込み、快調な攻めを繰り広げてペースを掌握。反撃に出た羽生九段だったが、長谷部五段がするりと受け流してリードを広げた。
激戦となった終盤戦では、互いに猛攻を繰り出し寄せ合いに。優位に立っていた長谷部五段だったが、詰めろが続かず羽生九段に逆転を許した。このチャンスを逃すまいと、後手は飛車打ちから勝勢に。最後は「端玉には端歩」から勝利を飾った。
羽生九段は、4期ぶりの本戦復帰に前進。午後2時から、三枚堂七段―青嶋六段戦の勝者と予選決勝を戦う。
◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で優勝賞金は750万円。藤井聡太竜王が3回優勝したことでも知られている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)