将棋大好き芸人サバンナ高橋茂雄、渡辺名人のドラフトは“常連”近藤七段に“サウナー”の新星・岡部四段加入を予想/将棋・ABEMAトーナメント
【映像】ドラフト戦略について明かす渡辺明名人
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 チーム予想は“サウナ”適性で決める!?将棋の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2023」が4月1日にドラフト会議の模様が放送される。今や指折りの将棋大好き芸人の顔とも言えるサバンナ高橋茂雄が恒例のドラフト予想に挑戦。今年で4回目となる団体戦とあり難易度がアップしている中で、渡辺明名人(38)率いるチーム渡辺には、近藤誠也七段(26)、岡部怜央四段(23)の選出を予想した。2022年4月にプロ入りしたばかりの新人棋士・岡部四段だが、芸能界屈指のサウナ好きとして知られる高橋が「サウナは六段!」のお墨付きを与えるほど。絶大な信頼感をもとに名人からの抜擢を大予想していた。

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 持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算という超早指しのフィッシャールールというスリリングさ、チームメイトで収録する動画のエンタメ性のマッチングが人気の同大会。ドラフトでの14チーム結成は年々複雑さを増しており、「全部のドラフト当てるのなんか無理…。こんな難しい“馬券”ないですよ!」と頭を悩ませる。それでもノートにはびっしりと予想が記されており、「今までは(個人間の)繋がりをいろいろ考えていたんですけど、今回はまず選ばれそうな人をピックアップしてから、(各リーダーの元に)振り分けていくスタイルで考えてみました」と“高橋予想”を挙げた。

 高橋茂雄(以下、高橋) 「まず前提として、僕らが持っている情報と、棋士の先生方が持っている情報って、明らかに違うねんなということが過去のドラフトを見てわかりますよね。こちら側から“いちファン”として見ているのに対して、先生方は全部の対局の棋譜を見ておられるじゃないですか。その棋譜を見ただけで『強なるな』っていうのが分かる“スカウター”が付いているんでしょうね。僕らは野面で見てるから、わかんないです!」

 高橋の脳裏にあるのは、前回大会で渡辺名人に指名された渡辺和史六段(28)。前回大会では個人で7勝4敗、渡辺名人の歯に衣着せぬ叱咤激励で一皮むけたかのように白星を積み重ね、公式戦でも順位戦B級2組への昇級&六段昇段を決めるなどブレイクを果たした。今期の“和史枠”に据えたのが岡部四段だ。

 高橋 「チーム渡辺にとって、近藤先生は外せないじゃないですか。いつも近藤先生を指名した上で、2位指名を遊ばれますよね。というところで岡部先生を選ぶと思います」

 岡部四段推しの最大の理由は自身のライフワークでもある“サウナ”を通じての縁だという。

 高橋 「去年の夏頃、僕のサウナの別荘に渡辺名人と戸辺先生と(斎藤)明日斗先生と岡部先生の4人で来ていただいたんです。みんなで一緒にサウナに入って“整った”んですけど、その時に、サウナの実力で言ったら岡部先生が六段で渡辺先生が四段くらいだなと思ったんですよ。段位の決め方?入りこなし方、サウナの大局観で段位は決めているんですけど(笑)。そこから絶対選ばれるなと。新四段になられた方の中でも、特に先輩たちに可愛がられていますよね。岡部先生はドラフトで重複すると思ってます」

 さらに予想は“新婚仲間”でもある斎藤慎太郎八段(29)チームへ。斎藤八段は第5回ABEMAトーナメント決勝戦の直前、9月に一般女性との結婚を発表。“西の王子”がプリンセスを見つけたとあり将棋ファンには衝撃が走ったものの、満面の笑みでの結婚生報告は幸せのおすそ分けと視聴者を多いに沸かせた。

 高橋 「出会いが登山だったと伺ったので、チーム登山を期待したいですね。というわけで、メンバーは中川大輔(八段)先生と藤森哲也(五段)先生を予想しています。チーム動画も登山で決まりですよね」

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 まだまだ予想は続く。将棋界のトップランナーの藤井聡太竜王(王位、叡王、棋王、王将、棋聖、20)はどうか。

 高橋 「今年のチーム藤井は、高見(泰地七段)先生と高野(智史六段)先生を予想しているんですよ。師弟トーナメントでの強さを見せた高野先生と、高見先生のコミュニケーション力と藤井先生の相性の良さ。対局の収録は待ち時間の長さがたくさんあると思うので、『これしんどいな…』って思い知ったと思うんですよ。あんまり上の先生だと気使うな~って。絶対あったはずです(笑)だから高見先生を入れると思います」

 将棋界屈指のコミュニケーション王・高見七段との再選出で2年ぶりの優勝を期す算段だと予想しているようだ。さらに、今年のビッグトピックのひとつがリーダー棋士になり、初参加が決まった千田翔太七段(28)だ。

 高橋 「AI研究の第一人者であって、藤井竜王にAI研究を勧めた人ですよね。言ったら将棋界の伝説の扉を開いたのが千田先生だと思うんです。いままで出場されていなかったのはドラフトで指名されていないからではなく、プロ野球のドラフトのように『僕は行きません』って言ったんじゃないかと予想しているんです。じゃないと絶対指名来ていたと思うから。ついに千田先生が出てきたということは、これは一つ事件ですよね。千田先生の指名は、AI繋がりの谷合廣紀(四段、29)先生に行くんじゃないかと。しかも谷合先生って吉本興業所属なんですよ。“吉本の谷合先生”が初出場してくれたら面白そうだなと思っています」

 最後に、今大会から導入された個人賞についても聞いた。将棋大賞のような最多対局、最多勝、最高勝率の3部門に加え予選で最も活躍した棋士、初参加で最も活躍した棋士の、計5部門がある。昨年であれば、7戦全勝の佐藤天彦九段(35)が1.000で最高勝率、11勝3敗の服部慎一郎五段(23)が最多勝だ。また団体戦になった第3回から3大会の合算では、広瀬章人八段(36)が16勝6敗、勝率72.7%が最高勝率になっている。

 高橋 「これは優勝チームから出ると思うので、どこが優勝するかというところになるんですよ。(前回優勝のチーム稲葉のメンバー)服部先生がどこのチームに入るかなんですよ。僕はチーム天彦に服部先生と黒沢先生を予想で入れているんですけど、その予想で行くと、チーム天彦が優勝して、天彦先生か服部先生が最多賞を取るんじゃないかと思っています。優勝チームで言うと、先ほどの予想からチーム渡辺と、順当にチーム藤井。チーム斎藤の指名予想をした中川先生が最年長になると思うので、最多賞を獲ったら激アツですよね!」

 新人棋士の加入にベテランへの期待と、さらに複雑さ&難易度が増したと言われる予想。今大会も、対局はもちろんドラフト会議から全く目の離せない激戦となりそうだ。

◆ABEMAトーナメント2023 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり、今回が6回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士14人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全15チームで行われる。予選リーグは3チームずつ5リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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