大谷翔平、7回92球1安打無失点6奪三振で今季2勝目ゲット！微妙判定で6四死球にも耐えるシーズン防御率は驚異の0.47

【MLB】エンゼルス2－0ナショナルズ（4月11日・日本時間12日／アナハイム）

　エンゼルスの大谷翔平投手が「3番・投手」でスタメン出場し、投手として7回で92球を投げ、1安打無失点6四死球6奪三振の内容で、今季2勝目を挙げた。立ち上がりから自身のコントロールの乱れ、さらには球審の微妙な判定に泣くシーンも多く、四球が多くなる展開になったが、持ち球であるスイーパー（大きく横滑りするスライダー系統の球種）を軸に組み立て直し、試合をコントロール。しっかりと先発投手の役割を果たした。シーズン防御率は0.47まで向上した。なお打者としては4打数1安打だった。

【映像】大谷翔平、切れ味抜群のスイーパーで三振を奪う

　抜群の立ち上がりでなくても、試合の中でも投げていくうちに調整できるのが大谷らしい。また本調子でなくても抑えられてしまうのが、メジャーで作り上げた「大谷ブランド」だ。前回登板と同じく1回、いきなり先頭打者に四球を与え、4番メネシスにも同イニング2つ目の四球。早々に球数はかさみ、ひやりとする打球も飛ばされたが、なんとか無失点で切り抜けた。続く2回も先頭打者に四球。ただ結果的には空振り三振2つにサードライナーと、着実にアウトを重ねていった。最初のピンチは4回。2死一塁からライト線へ、この日初安打となるツーベースを許し2死二、三塁に。ここで1段ギアを上げると、8番チャビスをセカンドゴロに打ち取りピンチ脱出。小さくガッツポーズした。

　4回、自らのレフト前ヒットなどもあり待望の先制点を得ると、直後の5回も先頭打者に死球を当ててしまったものの、その後の3人をきっちり打ち取り勝利投手の権利をゲットした。6回にはツーシーム、カーブなどを交えて悠々としたピッチングも展開。リードが2点に広がった7回も投げ切り降板した。

　リリーフ陣が踏ん張り8回、9回を逃げ切ったことで大谷は今季3度目の先発で早くも2勝目。19回を投げてわずか1失点と抜群の安定感。シーズン前にMLBの公式サイトでサイ・ヤング賞候補に挙げられたが、期待通りの結果を出している。
（ABEMA『SPORTSチャンネル』）