一触即発!あわや死球の内角攻め 藤浪晋太郎、ついに覚醒か? どこに行くか分からない荒れ球を武器に2回無失点の好投 「やればできる子」「不安定さも魅力」
【映像】あわや死球の内角攻め!藤浪、荒れ球を武器に好投

5月10日(日本時間11日)にヤンキー・スタジアムで行われたニューヨーク・ヤンキース対オークランド・アスレチックスで、アスレチックスの藤浪晋太郎が2回1/3を無失点で切り抜ける好投を見せた。

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4-2、アスレチックス2点のビハインドで迎えた5回裏、ヤンキースの攻撃。ヤンキースはアスレチックス先発のカイル・ミュラー、2番手のリコ・ガルシアを攻めて一挙7点の大量得点で11-2とすると、2死一塁の場面でアスレチックスベンチは藤浪を投入。すると藤浪は3番アンソニー・リゾに対してストレートとスプリットで押しきり、空振り三振に。既にワンサイドゲームの様相となってからのマウンドであったものの、気持ちを切らすことなく自分の仕事をしてみせた。
そして回をまたいだ6回裏のマウンド。藤浪はこの回先頭の4番DJ・ラメーヒューに対し、初球、内角高めにストレートを投じて、ヤンキースファンにブーイングを浴びせられたものの、この球を生かす形でストレートとカットボールを投げ分けてレフトフライに打ち取り1死。続く5番グレイバー・トーレスに対してはやや制球が乱れて歩かせるも、続く代打のウィリー・カルフーンに対しては、低めと外の球を上手く使う形でセンターフライに打ち取り2死。そしてこの回最後の7番アイザイア・カイナーファレファに対しては3球続けてストレートでレフトライナーに打ち取り、3死に。この回の投球では、四球で走者を出したものの、これまでの登板とは違い、そこから動じることなく、自分のペースで投球し続け、見事、無失点でマウンドを降りることとなった。

藤浪は前回の登板である5月7日(日本時間8日)のカンザスシティ・ロイヤルズ戦(カウフマン・スタジアム)で、1点ビハインドの場面で2番手として登板したが、1イニングス目は無事に切り抜けたものの、2イニングス目の8回の投球では、「スライダー&スプリット型」の配球と「ストレート&スプリット型」の配球との切り替えが上手く機能しなかったのか、制球が乱れ、カウントを悪くした後でストライクを取りにいき、甘くなった球を狙い打たれるという流れとなり2点を失うと、走者を三塁に残した状態で降板。その後を受けた3番手サムエル・ロングも犠牲フライを許し、結局、この日の藤浪は自責点3となっていた。

この試合の直後、日本のメディアの多くが藤浪の乱調ぶりを批判的に報じ、それを受ける形でネットユーザーからもネガティブなコメントが目立ったが、現地メディアや野球ファンの声を見ていくと、必ずしもそうしたネガティブな内容だけでなく、「せめて打線の援護があるチームならね…」「彼がもし今年経験を積んでオフに調整すればきっと来年は良いスターターになるよ。」「他に誰を出すかといえばいない」「フジはやればできる子なんだから期待しよう」と、藤浪の今後に期待する声も少なからず上がっていた。

そして今回のヤンキース戦の登板では、ワンサイドゲームではあったものの、無失点で切り抜けることができたことで、ファンからは「ほら、やればできる子じゃん!」「このくらいの荒れ球だったらかなり効果的だよ」と、チーム全体としても厳しい状況が続く中での光明として好意的に捉え、称賛する声も。
たしかに、今季に限らず、ここ数年の藤浪の投球内容を見ていると、二桁勝利を挙げていた頃の藤浪とは別人に見えてしまう部分もあるが、それでも未だに多くの藤浪ファンが、彼が本来の輝きを取り戻すことに期待を寄せていることもまた事実。今季、藤浪がその期待に応えるプレーを披露することに期待したい。

ABEMA『SPORTSチャンネル』)

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