【MLB】ガーディアンズ4-5レッドソックス(6月6日・日本時間7日/クリーブランド)
レッドソックス吉田正尚外野手が「2番・レフト」で先発出場し、5打数3安打と活躍、今季の打率を.319まで上げた。この日対戦したのは2020年のサイ・ヤング賞投手であるビーバーだったが、3安打全て異なる球種、コースをきれいに打ち返す達人ぶり。しかも単にバットに当てるだけでなく、打球速度が170キロを超える強烈な当たりを連発しているから圧巻だ。
【映像】吉田正尚、あっさり打っても打球速度171キロの痛烈ヒット
もはや対戦する相手投手からすれば、吉田を抑えるというよりも打ち損じを願うという方が正しいかもしれない。それほどまでに吉田のバットはどんなボールでも捉えている。1回の第1打席、初球のストレートをあっさり見逃すと続く2球目、外角低めに沈んでいくチェンジアップをスッと打ち払った。緩急に泳がされることもなく、きれいにセンターへ打ち返すクリーンヒット。このシーンだけみれば、ヒットを打つことが実に簡単に見える。ファンからも「いきなり打った」「さすがの安定感」という感想が寄せられた。
エンゼルス大谷翔平投手やカブス鈴木誠也外野手といった、がっしりと大きな身体を持つパワーヒッターの打球速度はメジャーでも屈指だが、プロ野球選手としては小柄な吉田も、それに匹敵する打球速度を生んでいる。第1打席のセンター前ヒット、第2打席のレフト前ヒット、いずれも170キロを超えるスピードで外野に飛ばした。角度さえつけばフェンスオーバーまであったような強さだ。
ア・リーグの首位打者争いにも加わってきた天才打者。打率だけでなく、ヒットを放った時の打球速度には、今後も注目だ。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)





