<大相撲七月場所>◇三日目◇11日◇名古屋・ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)
 幕下三十一枚目・吉井(時津風)と幕下二十九枚目・一翔(立浪)の一番で、寄り切られて背後から土俵下に落下した吉井のお尻が、あろうことか、意図せずに元横綱・稀勢の里である二所ノ関親方の顔の前へ。思わぬハプニングにファンから拍手と笑いが起こり、館内は和やかな雰囲気に包まれた。当の若手力士たちは「す、すみません」とばかりにすかさず一礼。恐縮しきりだったが、嫌な顔一つ浮かべなかった二所ノ関親方の器の大きさ、おおらかさに対して「稀勢の里ニッコニコやんけ」といった声も寄せられた。