■「日本は学歴が目立つ構造」、周囲のレッテル貼りも?
“東大卒”のレッテルとして、東大という肩書の強迫観念、周囲からのプレッシャー、貧弱な対人関係スキル、周囲に天才が多く人生初めての挫折、将来は官僚か医者という目で見られる、などが挙げられる。
弥生氏は「自分のタスクという考え方は、小さいときから変えられないものだった。それが染み付いていると気づき、“直せない、どうしよう”と苦しくなったときに、お母さんのせいだと責めた時期もある」と明かす。
一方、金間氏は新卒一括採用が関係していると指摘。「日本の学校は同い年で上がっていき、一括で入社するので、どこを上がってきたかという学歴がものすごく目立つ。海外だといろんな経過をしている人が多く、大学もその一つのプロセスと捉える」。
また、「“若者に日本を変えてもらおう”という大人の期待と圧がすごく高まっている。親目線で見ると安定した場所を歩んでほしいというところで、ギャップが出てきているわけだ。周りの大人は、圧をかけずにレッテルを剥がして、まずは見守ってみることが大事だ」とした。
弥生氏は現在、TikTokライバーとして活動している。もう一度受験するとしたら東大に入りたいか?と聞くと、「ぜひ入りたい」と答えた。
「東大に入る能力や容姿、生まれ持った環境、自分で得たコミュニケーション能力も、すべて自分が持っているギフト。それを次に繋げるチケットにできるかどうかだ。安定なんてそもそもない時代に、愛情で作ってあげようと思っても、どこかで違いに気づき、シフトしていかなければいけないと思う。TikTokライバーこそ競争社会の権化みたいなものだが、昔使っていた考え方や能力とは違うものを使い、それを楽しんでいる自分がいて、これがシフトなんだと。一義的なギフトの大きさで生きてきた段階だと、どうしても不幸になっていた」
(『ABEMA Prime』より)
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