「30歳過ぎたらベテラン」という認識は、もう改めるべきかもしれない。ロッテでキャッチャーとしてプレー、WBCでも優勝を経験した里崎智也氏が、30歳前後の日本人メジャーリーガーたちが活躍する現状について「30前後が全盛期。一番、脂が乗っている時期」との見解を示した。
競技の特性によって、それぞれピークを迎える年齢は異なるが、様々な科学的トレーニング、栄養摂取などが進化し、確実に選手寿命な長くなっている。国内のプロ野球で有名なベテラン選手といえば、ソフトバンクの和田毅投手。2月に43歳を迎えたが、2年前の2022年に自己最速となる149キロをマーク。昨年は最速更新こそならなかったが、平均球速がアップし、40歳を過ぎてからの150キロ超えを目指しているほどだ。
まもなく開幕を迎えるメジャーリーグには、日本からメジャー・マイナー含めて13選手が挑戦。超大型契約でドジャースに移籍した大谷翔平投手も、今年の7月で節目の30歳を迎える。また各チームでエース級の働きが期待される投手陣には、30代半ばの選手も多い。昨季初めて2ケタ勝利をあげたブルージェイズ・菊池雄星は32歳、新天地・タイガースでリーダー格になる前田健太は35歳、メジャー通算2000奪三振の記録がかかるパドレス・ダルビッシュ有は37歳だ。
ひと昔前までは20代がピーク、30歳を過ぎた後はあと何年プレーできるかを周囲から気にされるという雰囲気も強かったが、今は違うと里崎氏は断言。「30(歳)前後は全盛期だと思う。昭和だと30越えたらベテラン感があった」とし、「30前後が体力もついてきた、経験値もある一番、脂が乗っている時期。ここでどこまでの成績が残せるかが、野球選手としての勝負」と力説した。
さらにこの30歳前後でどれだけ結果を出し、体を鍛えられるかがその先の選手寿命にも大きく関わるとし「それが35歳以上につながっていく。そこを乗り切れないと、35までいけない」と言葉に力を込めていた。
(ABEMA「FAN FUN MLB」)
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