アニメ『薬屋のひとりごと(くすりやのひとりごと)』は、大国の後宮を舞台に、薬師の少女が活躍する謎解きエンタテインメントです。原作は、小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載中の同名作品を、作者の日向夏氏が加筆・修正したライトノベル。「月刊サンデーGX」(小学館)と「月刊ビッグガンガン」(スクウェア・エニックス)にて、それぞれコミカライズ作品も連載されています。
【映像】風呂で三姫に遭遇、背中を流してもらう猫猫(10分12秒ごろ~)
この記事では、アニメ『薬屋のひとりごと』に登場する高級妓楼の人気妓女、三姫(さんひめ)をご紹介。主人公、猫猫(まおまお)とも深い関わりを持つ三姫それぞれの特徴や声優などを解説していきます。
目次
- アニメ『薬屋のひとりごと』とは
- 三姫とは?過去や年齢、声優などを紹介
- 三姫を抱える花街の緑青館とは
- 三姫の身請けはどうなる?
- アニメ『薬屋のひとりごと』三姫のまとめ
アニメ『薬屋のひとりごと』とは
物語の舞台は、とある大国の後宮。王都の花街で薬屋をしていた少女・猫猫が人さらいにあい、後宮の下女となるところから話は始まります。妃・侍女・下女など合わせて2000人もの女たちが暮らし、噂と陰謀が渦巻く後宮でも、猫猫は薬と毒にしか関心がなく、薬師であることも隠したまま、目立たないように年季明けを待っていました。
そんなある日、帝の御子たちが次々と原因不明の病にかかっていることを知った猫猫は、花街での薬師の経験からその原因に思い当たります。匿名で病の原因を知らせた猫猫でしたが、美形の宦官・壬氏(じんし)はそれに気づき、猫猫を帝の寵妃の毒見役に抜擢。さらに、宮廷や後宮で起こるさまざまな事件を猫猫のもとへ持ち込むようになります。面倒だと思いながらも、好奇心旺盛な猫猫はそれらの事件を次々と解決していくのでした。
三姫とは?過去や年齢、声優などを紹介
三姫とは、猫猫が育った妓楼「緑青館」の売れっ子妓女3人のことです。高級妓楼・緑青館において三姫は、その中でも別格の存在です。普通の妓女と一晩過ごす程度の銀では、三姫とはお茶を飲むのが精一杯。一見客は顔を見ることもできない、現代で言うアイドル的な人気を誇る妓女です。
第7話で、最初は猫猫のことを胡散臭い下女だと思っていた李白(りはく)も、三姫に会えるという見返りで初対面に近い猫猫の身元引受人になってくれたほどでした。
緑青館で育った猫猫にとって、三姫は母親代わりのような存在です。猫猫が里帰りをしたときも、なにかと三姫が猫猫の面倒をみています。妓女同士も仲がよく、それぞれ性格や得意とするものが違うこともあって、妓楼内で競い合うライバルというよりは、家族のような関係性を築いています。
白鈴(ぱいりん)
猫猫が産まれたときから緑青館にいた妓女で、三姫の中では最年長。舞踊を得意とします。白鈴役を担当する声優は小清水亜美(こしみず あみ)さんです。
白鈴は顔立ちの整った、いつも大きい胸を見せつけるように、着物をはだけさせている妖艶な妓女です。猫猫の紹介で緑青館を訪れた李白は、この白鈴にすっかり惚れ込み、その後も彼女を目当てに緑青館へ通っています。猫猫が「色欲魔」と称するほどの男好きで、欲求不満になると妓楼の男衆だけでなく、ほかの妓女にまで手を出そうとするほど。李白のたくましい体は、白鈴も気に入っているようです。
男好きな一方で母性も強く、猫猫は母乳が出る特殊な体質だった白鈴から乳を貰って育ちました。猫猫にとって、まさに母親代わりといえる存在です。
梅梅(めいめい)
正確な年齢は不明ですが、三十路前ということ、妓女にとってはもう引退の年齢だとされていることから、20代後半であることがうかがえます。とはいえ、まだまだ美しい容貌の妓女です。梅梅役は、声優の潘めぐみ(はん めぐみ)さんが担当しています。
第12話では、再び宮廷務めへ向かう猫猫に化粧品を持たせるなど、梅梅も何かと猫猫の世話を焼いています。また、過去には猫猫の母親である鳳仙(ふぉんしぇん)の禿(かむろ)をしていたこともあり、病床の鳳仙を見舞う数少ない妓女です。禿として鳳仙のそばにいたころに、羅漢(らかん)に碁を教わったこともありました。碁や象棋(シャンチー)などの盤遊戯が得意で、機転も利くしっかり者です。
女華(じょか)
年齢は不明ですが、三姫のなかで最年少の妓女です。女華の声は七海ひろき(ななみ ひろき)さんが担当しています。
女華の母親は、美しいだけで芸のない妓女で、自分をダマして孕ませた男を恨みながら死にました。そんな母親の姿を見て妓楼で育った女華は、妓女でありながら大の男嫌いです。
女華には踊りや盤遊戯の才能も、客に対する愛想もありません。しかし、四書五経を暗記し、女華の話についていけたら科挙に受かるとまで言われる才女です。常連客には科挙を受ける若者の教師もいて、試験の前になると験担ぎに金持ちの受験生を連れてきます。
三姫を抱える花街の緑青館とは
緑青館は、王都にある花街でもひときわ大きな門構えを持つ老舗の妓楼です。中級から最上級の妓女をそろえています。一晩で1年の給金が飛ぶと言われるほどの高級さを誇っています。
オーナーは別にいますが、店主として取り仕切るのは、お金にうるさいやり手婆です。いまでは見る影もありませんが、やり手婆ももとは緑青館の人気妓女でした。
猫猫は、緑青館から通りを1つ抜けた先にある小屋にて、羅門(るおめん)と暮らしています。そして、緑青館の一室を間借りし、薬屋を営んでいました。
三姫の身請けはどうなる?
緑青館でも人気の高い三姫ですが、最年少の女華ももう妓女としては盛りを過ぎた年齢です。妓楼としてもいつまでも三姫をトップに据えて頼り切るわけにもいかず、ちらほらと身請けの話が相談され始めているようです。
白鈴の気になる身請け先
白鈴の身請け先は、猫猫によると、金額だけでなく精力的な面で白鈴を満足させられるかどうかがポイントになるとのこと。常連客にも何人か候補はいるのですが、精力面で不安があるせいか、身請けには至っていません。
第21話では李白が白鈴の身請けを望んでいますが、将来有望とはいえまだ若い武官である李白は、すぐに十分な身請け金を用意できない状態です。壬氏からお金を融通するという申し出もありましたが、自分の稼いだ金で身請けしたいという漢気を見せました。ほかのライバルに出しぬかれないか、やきもきする李白ですが、白鈴自身は李白の体を気に入っているので、ある程度の金額が用意できれば李白が身請けできる可能性はありそうです。
梅梅の意外な想い人は?
梅梅は、ひそかに羅漢に心を寄せていたようです。梅梅が盤遊戯を得意とするのも、禿のころに羅漢から碁を教わった思い出が関わっていると推測されます。緑青館の出禁が解かれた羅漢を部屋に通したのも梅梅です。さらに、羅漢が猫猫との勝負に負けて、緑青館の妓女を1人身請けすることになったとき、梅梅はわざと鳳仙の存在を羅漢に教えました。
鳳仙がいることを知らない羅漢は、もともとは縁のある梅梅を身請けしようとしていました。しかし、梅梅は羅漢に隠し事をせず、さらに鳳仙の存在を知ってもなお、自分を選んでほしいという思いから、そのような行動に出たようです。一連の行動から、梅梅の羅漢への思慕の深さがうかがえます。
女華の行く末は未定
女華が男嫌いということもあって、現時点では身請けの話はでていません。今後のエピソードで、なにかしら描かれることを期待して待ちましょう。
アニメ『薬屋のひとりごと』三姫のまとめ
『薬屋のひとりごと』の主人公、猫猫が育った妓楼・緑青館のトップ妓女3人は、「三姫」と呼ばれるアイドルのような存在です。男好きで舞踊が得意な白鈴、面倒見が良くて盤遊戯に強い梅梅、男嫌いで四書五経に通じた才女の女華の三姫は、猫猫にとって母親のような存在でした。宮廷で活躍する猫猫が、心休まる実家として過ごす緑青館の三姫に、今後も注目しましょう。
(C)日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会
この記事の画像一覧アニメ『薬屋のひとりごと』放送回一覧(動画リンクつき)
話数 | サブタイトル(タップで動画へ) | 見どころ |
---|---|---|
1 | 猫猫 | 猫猫の正義感が幼子を救う |
2 | 無愛想な薬師 | 媚薬の出来はバッチリ!? |
3 | 幽霊騒動 | 奇行の裏の真実に気づく猫猫 |
4 | 恫喝 | ガチギレ猫猫のマジビンタ! |
5 | 暗躍 | そばかすを落とした猫猫の顔 |
6 | 園遊会 | 「これ、毒です」猫猫が本領発揮 |
7 | 里帰り | 高順の前で素が出てしまう壬氏 |
8 | 麦稈 | 「一夜の対価」に壬氏、硬直 |
9 | 自殺か他殺か | 猫猫の死生観、壬氏の懊悩 |
10 | 蜂蜜 | 変態に追い詰められる猫猫 |
11 | 二つを一つに | 阿多妃の過去が明らかに |
12 | 宦官と妓女 | 猫猫、指先だけならお触りOK |
13 | 外廷勤務 | 官女とのドロドロバトル |
14 | 新しい淑妃 | 「女の園の秘術」を教授 |
15 | 膾 | 曲者な軍師・羅漢が来た! |
16 | 鉛 | 鍵の開かないタンスの謎 |
17 | 街歩き | 妓女の価値を下げる方法 |
18 | 羅漢 | 猫猫と羅漢の関係が明らかに |
19 | 偶然か必然か | 命を守るため、猫猫が走る |
20 | 曼荼羅華 | 壬氏が飲む薬の効果 |
21 | 身請け作戦 | 隙あらば嫉妬する壬氏 |
22 | 青い薔薇 | 羅漢の目に映る人々 |
23 | 鳳仙花と片喰 | 妓女・鳳仙と羅漢の悲恋 |
24 | 壬氏と猫猫 | 壬氏の頭突きを食らう猫猫 |
・無料でみられる「薬屋のひとりごと」エピソード・見逃し配信一覧