【MLB】ロッキーズ9-11ドジャース(6月18日・日本時間19日/デンバー)
ドジャースの大谷翔平投手が「1番・DH」でスタメン出場したロッキーズ戦は、9回にドジャースが2本のホームランなどで一挙7得点。5点差をひっくり返す大逆転劇となった。しかし、テオスカー・ヘルナンデスが起死回生の逆転3ランを放った際、その直前のプレーに納得していなかったロッキーズの外野手が自らの頭上を越えていくホームランそっちのけで振り返り、塁審を指さしながら激昂する場面があった。
ドジャースは先発ビューラーが初回から大炎上。5回までに2-7と5点を追う苦しい展開となっていた。大谷も6回の第3打席で今季MLB最長となる20号の145メートル弾を放っていたが、8回終了時点で4-9と5点差のまま9回の攻撃を迎えた。
ここでドジャースは1死満塁とすると、代打ヘイワードが期待に応える満塁弾を放ち1点差に。さらに続く大谷もこの日2安打目となるヒットをレフトに放ち出塁。フリーマンの申告敬遠で2死一、二塁とまたしてもチャンスを作った。
ここで打席には大谷に次ぐチーム2位の17本塁打を放っている4番テオスカー・ヘルナンデス。2死ながら1発出れば逆転というヒリヒリした展開の中、カウント1-2から投じられた高めの99.8マイル(約160.6キロ)のストレートにテオスカー・ヘルナンデスが手を出しかけた。なんとかバットを途中で止めたテオスカー・ヘルナンデスだったが、スイングを取られてもおかしくないプレーに、両チームが固唾をのんだ。結果、塁審の判定は振っていないということで投球はボールに。スイングであれば試合終了だったテオスカー・ヘルナンデスは命拾いした一方で、ロッキーズベンチはヒートアップ。怒りが収まらないブラック監督は退場となってしまった。
この直後にドラマが起こる。テオスカー・ヘルナンデスが続く5球目、真ん中低めのストレートを右中間スタンドへ持っていったのだ。“天国から地獄”の逆転3ランに、打球の行方を見送るしかなかった相手ライトは打球がスタンドに飛び込むや否や怒り爆発。“オマエのせいだ!”と言っているように一塁塁審を指さしながら大声で激高する様子が中継で映されていた。
まさかの展開に実況を務めた生明辰也アナウンサーも興奮気味に驚きを伝えると、解説を務めた元プロ野球選手の里崎智也氏も一連のプレーに「ひと悶着あるね」と指摘。右打者のスイング軌道が見やすいライトだからこそ、明らかに振っていただろうと怒りが爆発したのだろうと同情も見せた。
リプレー映像を見ると、確かにバットが回っているようにも見えることから、中継を視聴していたファンからは「絶対振ってたしw」「監督ブチギレ」「全部審判のせいw」「さすがにかわいそう」「誤審が原因」など、ドジャースの大逆転劇の一方でロッキーズの不運に同情するコメントも多く寄せられた。(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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