【MLB】ジャイアンツ7-14ドジャース(6月29日・日本時間30日/サンフランシスコ)
一番近くで豪快なショットを見ただけに、結末は想像できたのだろう。ドジャースの大谷翔平が「1番・DH」で先発出場したこの試合。第2打席で26号ソロを放った際、半信半疑で走り出した大谷の隣で、相手捕手が先に落胆の表情を見せた。
3回表、1-1の場面。大谷は2番手右腕のハワードに1-2と追い込まれたが、86マイル(時速138キロ)のスライダーを捉えると打球はセンターへ。アプローチの瞬間、大谷は打球を訝しげに見ながら走り出したが、相手捕手のベイリーは被弾を一足先に確信、首をもたげて“がっくし”というリアクションだった。
この日、第1打席ではブルペンデーで先発のミラーをうまくリードしていたベイリー。大谷をフルカウントと追い込むと、最後に緩いスライダーで完璧にタイミングをずらして三振に抑えていた。この打席でもそのイメージがあったのかもしれないが、打たれたハワードのスライダーは真ん中へ甘く入ってきたちょうど“打ちごろ”。今月すでに11本の本塁打をかっ飛ばしているスラッガーに、同じ攻め方は通用しなかった。元捕手で、この日の試合を解説していた里崎智也氏はこのリードに「あんなに甘いところに投げていたら行かれちゃうよね!」とバッテリーの配球にツッコミも入れていた。
ベイリーは2020年のMLBドラフト1巡目(全体13位)でジャイアンツから指名されプロ入りした若手有望株。昨年5月にメジャーデビューし97試合に出場、今シーズンもここまでジャイアンツの扇の要を務めている。大谷にくらった豪快な一打は、彼を一層成長させる苦い薬となったかもしれない。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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