今回が3度目のWRC(世界ラリー選手権)開催となる「ラリー・チリ」で、昨年王者のカッレ・ロバンペラがコース選択をミス。コース脇の柵を壊してしまう珍事に見舞われた。
ラリー・チリは、今シーズン最後のグラベル(未舗装路)コースで、大自然のなかを走るのが特徴。ただし地表は硬く石も多いため、タイヤに厳しい路面コンディションとなっている。基本的には森林地帯を駆け抜けることになるが、比較的平坦で中速ステージが多くなっている。
日本時間9月28日に行われた競技初日デイ1のSS(スペシャル・ステージ)4は、森林や牧場地帯を抜けていくステージ構成となっているが、ここでロバンペラが思いがけないミスをした。右コーナーを直進的に進んでしまい急ブレーキ!
すぐ後方へ下がってコースの進行方向へ走り始めたものの、「どっかの牧場の柵を壊してしまった」と解説のピエール北川氏。しかしこれがマシンに大きな影響を及ぼすことはなかったようで、北川氏からは、「あとでちゃんと修理代払うんですかね?(笑)」というジョークも飛んでいた。
最終的に競技初日は、トップのエルフィン・エバンスから約10秒遅れの3位でフィニッシュしたロバンペラ。最終的に日本時間9月30日に全日程を終えて見事、総合優勝を果たした。同僚のセバスチャン・オジエがアクシデントに見舞われただけに、トヨタにとっても大きな勝利となった。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』/(C)WRC)