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【映像】川口市にクルド人100人集結、騒動の現場
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 近年、埼玉県・川口市でクルド人などトルコ系移民をめぐる問題が続出している。昨年7月には傷害事件をきっかけにクルド系とトルコ系と見られる住人ら約100人が、病院の前で小競り合いをする事態が起きた。また9月23日には、市内の交差点で2人乗りのバイクと車が衝突。バイクに乗っていた17歳の男性が亡くなり、16歳の男子高校生も意識不明の重体になったが、衝突し現場から逃走した車を運転していたのはトルコ国籍の18歳で、9月27日に無免許過失運転致死とひき逃げの疑いで逮捕された。

【映像】川口市にクルド人100人集結、騒動の現場

 続出する問題にネット上でもクルド人排斥の声が高まる中、川口市も不法行為を行う外国人への厳格な対処などを求める要望書を法務大臣に提出しているが、現在の実態と対応はどうなっているのか。『ABEMA Prime』では川口市長の私設秘書が出演し議論を展開、2ちゃんねる創設者のひろゆき氏からは、合法的に滞在している人のためにも、違法滞在者への厳しい対応を求める意見が出た。

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■なぜ川口市に大量のクルド人?ほとんどが「難民申請中」「仮放免」状態

 現在、川口市内には2000人から3000人ほどのクルド人がいると言われており、独自のコミュニティを形成するまでになっている。そのうち約半数が難民申請中で、この時点では「特定活動」となり在留資格がある。ただし却下された場合は「仮放免」という状態になる。本来は強制送還もしくは入管施設に収容されるべきだが、人道的・健康上の理由などから例外的に身体の拘束を解かれた状態だ。この仮放免では働くことも、健康保険に加入することもできない。

 川口市長の私設秘書を務める小見山祐紀氏は、「100人もいないが中長期の正規在留資格を持っている方もいる。仮放免状態の方はおそらく700人から900人。さらに難民認定された方は1人だけだが、私が取材した範囲では他にも数名いる」という。この難民認定には平均でも数年を要すると言われる。また現在でも強制送還は行われているものの、その数を上回る新たな入国者がいるという。

 多くのクルド人によって犯罪が増えているかという点において小見山氏は「川口市の人口は60万人。昨年度の市内の犯罪件数はだいたい4000件だった。隣のさいたま市は人口120万人で犯罪件数もちょうど2倍。また人口1000人当たりの犯罪率は埼玉県の平均が6.8で川口市は7.5。平均よりもちょっと上」とし、突出して犯罪件数・犯罪率が高まっているわけではないと述べた。

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■ネット上で進む二項対立化「ネットの嫌な感情が市民感情に降りている」

 在留資格のない人を強制送還できるのは川口市などの自治体ではなく、国によってのみ可能となっている。現状を踏まえ、川口市は昨年9月に法務大臣に要望書を提出。主な内容は不法行為を行う外国人に対して厳格な対処を求めるものに加え、仮放免者が最低限の生活維持ができるように「監理措置」制度と同様の就労可能な制度の構築、さらに生活が困難な仮放免者などについて健康保険をはじめとする行政サービスの援助措置を含め、国の責任で適否判断をする、というものだった。ただしこの要望書はいわゆる“炎上”状態となり、ネットを中心に排斥感情も高まった。小見山氏は「仮放免の人たちの居心地を良くしてどうするんだという意見だった。これもかなり誤解されているが、川口市の要望の趣旨はあくまで強制送還する前提でそれまでの間、時限的に認めてはどうかという提案だ」と説明。さらに感覚としては「もともとは川口市内のローカルな問題だったのに、ネットでものすごく加熱をし、ネットの嫌な熱が逆輸入的に市民感情に降りてきている」と述べた。

 排他的な声も高まる一方で、このクルド人たちを守るべきという声も出始めた。小見山氏は「とにかく主語が大きくなっていて、クルド人はみんな嘘つきなんだとか、みんな偽装難民なんだと極端なことを言う人もいれば、クルド人はみんなかわいそうなんだと、逆側の極端な大きいことを言う方もいる。白なのか黒なのか、右なのか左なのかみたいな、こういう二項対立になっていることは本当に危険だなと思う」と語った。

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■在留資格のないクルド人と“共生すべき”?ひろゆき氏「綺麗事は誤解を生む」

 もともと川口市は歴史的に外国人が多く、多文化共生指針というものも出している。小見山氏は「在留資格のない方には帰ってもらうという、そこにメスを入れようと川口市は一切していない。それは当たり前のことをやってほしい。ただ、そういう政策を進めていくと、なんとなく雰囲気として外国人に冷たいムードが出てきてしまうので、そのムードを押し返さないといけない」と述べた。また今年6月に入管法が改正されたことにより、今後数年以内に大量の仮放免者が帰国することになる見込みと予測した上で「そうなった時に川口市内に残る街の記憶を、外国人を追い出したような記憶にしたくない」としたが、これに対してひろゆき氏は問題点を指摘した。

 まず「合法で日本に滞在する許可を持っている人が外国人として来るのは僕もウェルカムだと思う。でも滞在許可がない状態で、さらに違法なことをする人も受け入れるというのは、どの国でも僕はあり得ない」と述べた後、寛容さから在留資格のない人を受け入れて共生するという打ち出しについて「綺麗事を言って『私達はそんなきついことをしないので共生を』と書いてしまうと、(日本に)いられるのかなと誤解を生む。国にも県にも市にも、滞在許可のない人には厳しくしますよと、一律にした方がわかりやすい。川口市だけ優しそうにしてしまうと、結果としてずれる。合法のクルド人が働いて川口市の人たちと楽しく暮らすのは何の問題もないが、滞在許可のない人を残すからこんな問題が出る。その結果、クルド人全体がよくない、外国人がよくないと悪化する。そうであれば、違法な人は排除すると言った方がいい」と述べた。

 また、クルド人全体のイメージについても「合法で稼いで納税もしているクルド人には『ありがとう』と言うべきだが、違法な人も一緒にして『クルド人共生コミュニティ』みたいに見えている。むしろ僕はちゃんと働いて、日本に納税しているクルド人のイメージを良くするために(在留資格のない人は)強制送還を国に強く言った方がいい」と繰り返していた。
(『ABEMA Prime』より)

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