ロサンゼルス・ドジャースとニューヨーク・ヤンキースが大熱戦が繰り広げているワールドシリーズ。10月27日に放送された『ABEMAスポーツタイム』では、大谷翔平擁するドジャースが乗り込む敵地「ヤンキー・スタジアム」を特集。“左打者に有利”と言われている球場について、元メジャーリーガーの川﨑宗則氏が解説した。
スタジアムの形状は、左打者に有利な仕様となっている。特に1923年の開場時はわかりやすく、左打者が引っ張った時にホームランとなるライトスタンドが異常にホームに近い。このことから、当時のヤンキースのスター選手だった“ベーブ・ルースの家”とも呼ばれるようになった。その後、スタジアムは幾度も改修を重ねてきたものの、現在の形状もライトスタンドがホームに近いことは変わらない。
番組MCでサッカー元日本代表の槙野智章氏は、この不思議なスタジアムの形に興味津々。「サッカーはサイズがはっきり決まっているんですけど、このような感じだとスタジアムの形状によってホームランの数とかが変わってきますよね!?」と素朴な疑問をぶつけた。これに川﨑氏は、「ホームランはサッカーで例えるところのゴール。やはりホームランが一番盛り上がるので、各球場工夫している」とコメントした。
ワールドシリーズ第1・2戦が行われたドジャースタジアムは、メジャーリーグでも有数の“左右対称”の球場だ。大谷が所属するドジャースは28日(日本時間29日)の第3戦からは敵地に乗り込むことになるが、川﨑氏は「大谷選手はヤンキースタジアムは打率が良くないんです」と警戒心を高める。「翔平さんがあまり調子が良くない時は引っ張った打球が多い。引っ張りを意識することになる球場で、左バッターが(さらに)引っ張ることを意識すると、バッティングが崩れやすいんです」と言及した。
さらに「速球の現代は、この球場はむしろ右バッターの方が状態が良い。そのこともあって、右打者のアーロン・ジャッジはライトの方しか狙わないんです」と解説。「右バッターの方が良い打者に育つ球場とも言われている」と加えていた。
第3戦からの舞台となるヤンキー・スタジアムではどのようなドラマが生まれるのか、見逃せない戦いとなりそうだ。
(ABEMA『ABEMAスポーツタイム』)
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