立ち合い、踏み込みよく一気に前に出たのは遠藤。対する宇良は一気に土俵際まで押し込まれ仰け反るような体勢になり館内が騒然となった。しかし、ここからが“宇良劇場”の始まり。

 俵を蹴った反動で巻き返した宇良は、力強い突き押しで土俵中央まで一気に押し返す。遠藤も負けじと左手でまわしをうかがうが、そこを宇良が見逃さずにググっと左腕を手繰ると見事なとったりで遠藤を土俵下に吹き飛ばした。圧巻の逆転劇に館内は大いに沸いた。敗れた遠藤は5敗目を喫した。

 ABEMAで解説と務めた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「宇良という力士はまわしをまったく取らないんですよ。取って相撲を全くとらないんです。この身長で(175センチ)取らないのは大変なんですけど、押し相撲と粘り相撲のレスリングスタイルで相撲を取っている力士。あれだけ頭を下げているのに、相手をよく見ている。遠藤というのは左四つなので、左手から入ってくる。だからその左を引っ張って遠藤が嫌な体勢に持って行った」と振り返った。

 勝ち名乗りを受けた宇良に館内から拍手が送られたが、その後、熱海富士に力水をつけるためにひしゃくを手にする宇良の様子がカメラに捉えられた。目をパチパチさせ、首をかしげながら熱海富士の様子をうかがう姿に「やばっ、可愛すぎる」「やっぱり宇良なんよ」「ギャップがたまらん」などファンはうっとり。さらには「宇良は土俵の申し子」「いい相撲とったな」といった称賛の声も聞かれた。

 そんな宇良は九日目、中日を終えて3勝5敗と調子の上がらない大関・琴櫻(佐渡ヶ嶽)と激突する。(ABEMA/大相撲チャンネル)

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【映像】「ギャップがたまらん」宇良が見せた仕草と表情
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2025年11月場所 千秋楽

更新日時:2025/11/23 19:08
※ ○=勝ち、●=負け、□=不戦勝、■=不戦敗

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