1月28日に発生した、埼玉県八潮市の道路陥没事故。トラックを運転し、穴に落ちた運転手の捜索の目途は今も立っていない。下水が漏れ出している可能性があり、県は周辺住民に生活排水を減らすよう呼びかけている。
陥没事故を受け、改めて浮き彫りになった問題が「水道管の老朽化」。国土交通省によると、下水道管が原因で発生した道路の陥没は2022年度の1年間に全国でおよそ2600件。その原因の多くが老朽化だ。水道管の老朽化対策は全国的に遅れていて、年間の更新率はわずか0.6%。このペースだと、全ての更新が終わるのに150年以上かかるという試算もある。
そんな中、ある配管業者の投稿が話題となった。「維持に対してのコストを払ってない、見て見ぬふりをしてきたツケ、と言えるでしょうね。そしてそれらを行う技術者・業者をないがしろにしてきた日本・日本人全体の責任でもあると思います。」(Xから)。
この先も水道インフラを維持し続けるためにはどうすればいいのか。投稿した配管業者と共に、『ABEMA Prime』で考えた。
■「陥没事故は技術者をないがしろにしてきたツケ」
株式会社松下工業代表取締役社長の松下光信氏は、投稿した思いについて、「配管工事は、ライフラインが重要だ。みなさんに『ライフラインは大事だと思うか?』と聞くと、『そうだ』と答える。でも、家の前に入っている配管の種類を知っている人はいない。住宅の中も気にする人はいない。私たちの仕事はきれいにやればやるほど全部地面の下、壁の向こうだ。人の目につかない」と語る。
自身の仕事について、「今回みたいな陥没など、分かるのが配管だ。また、私たちには配管の免許がたくさんある。地面を掘る免許も必要だ。配管の種類によって全部免許が違う。耐震管、大口径耐震管、ビニール管、ポリ管、種類ごとに免許があるくらい取らなきゃいけない」と説明。
配管工の業界については、「業種として認識されづらい。配管はほとんど蛇口とトイレになってしまうが、そこにあるのが見えない。だから業者として認識されないと、就職先としても選んでいただけない」と明かした。
■「配管屋は絶対に食いっぱぐれない」■Pick Up
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