藤井竜王・名人は、「後手番になった場合こういう展開もあるのかなと思っていたが、こちらの玉が薄い将棋なので、中盤から終盤にかけて距離感を測るのがむずかしい将棋だった」とコメント。一方、戸辺七段は「中飛車は自分の得意な形なのでやっていこうと思っていた。時間がなくなって、自玉周辺で良い手の入れ方があったかもしれないがわからなかった。精一杯戦えたかなとは思う」と話した。
この結果、藤井竜王・名人の4強入りが決定。リベンジ挑戦権獲得までは、あと2勝が必要となる。次戦の準決勝では鈴木九段―糸谷八段戦の勝者と対戦となるが、「まだ準決勝だと挑戦を意識するという感じではない。次の一局にしっかり集中して臨めれば」と語った。
現在、王将戦七番勝負と棋王戦五番勝負の2つのタイトル防衛戦に臨んでいる藤井竜王・名人だが、叡王戦本戦トーナメントは“負ければ敗退”となる厳しい戦いだ。ハードスケジュールの中で、藤井竜王・名人は“八冠奪還”を見据えた戦いをどのように攻略するのか。まだまだ目の離せない戦いが続く。
(ABEMA/将棋チャンネルより)




