■遺族の方との交流

遺族との交流
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 小椋氏は、遺族らが集う会「4・25ネットワーク」に参加している。遺族に会うことのハードルについて、「最初はすごくあった。そこに行けば、同じように生き残った人に会えるのではないかということで行ったが、『うちの息子は死んで、この人は生き残ってたのね』という目で見られたらどうしようという不安はあった」。

 しかし、実際は、「『よく来てくださいましたね』と言われた。その中で『自分の子どもや夫が何両目で亡くなったか分からないので覚えていませんか?写真を見てもらえませんか?』とたくさんの方が僕のところに来てくださった。残念ながらその写真の中で覚えている人はいなかった。何両目で亡くなったか分からないのは、事故現場でどこに手を合わせていいか、分からないということだ。僕が尽力すべき場所はここだと思った」と語る。

■「メディアとの関わりは、自分がやるべき一つの役割」
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