■「メディアとの関わりは、自分がやるべき一つの役割」

小椋氏
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 当時、メディアからの取材はどうだったのか。小椋氏は「非常に良い印象を持っている。ずいぶん助けられた。2時間でも3時間でも僕の話を聞き続けてくれた人が常に10年も20年もいてくれた。僕にとっては自分の気持ちを整理する上で、とても寄り添っていただけたと思っている」と答える。

 最初の頃は、「2両目で生き残った人間はそれを受ける責務があると思って、義務感で受けていたのと聞いてもらいたい、が半分くらいの気持ちを持っていた」。しかし、取材をしていき、「再発防止や社会のために役立てる、自分の役割みたいなものを認識し始めた。やはりメディアとの関わりは、自分がやるべき一つの役割だと思っている」と気持ちの変化を明かした。

■事故後に変化した価値観
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