50代になると女性は男性の半分程度しか稼げていない
「豊岡市でいうと、50代になると男女の所得格差がほぼ50%にもなるという数字がある。そこに向けていかに女性の所得を上げていくかという取り組みをやっている」
豊岡市のケースを見ていくと、30歳までは男女の平均年収の差は70万円程度。しかし、50代になるとおよそ230万円まで開き、女性は男性の半分程度しか稼げていない実態がある。
そこで豊岡市は事業所調査を実施。それぞれの職場における課題を分析し、女性が活躍できる幅の拡大を目指している。
すると、収入だけでない効果も出始めているという。
「職場におけるジェンダーギャップ解消は始めて6年になるが、少しずつ例えば会合に出る管理職の女性が増えてきたり、管理職が増えたりという目に見えた変化も。市内の会合でリーダーシップを取る、表に出て前に出て発言をする女性が増えてきている印象」
それぞれの能力や意欲を発揮できる地域を作るためにも性別による役割分担意識を変えていく必要があると小安さんは訴える。
「人手不足というものがこれから地域の持続可能性に大きな影響を与えていく中で、いかに地域と地域経済を持続可能にしていくかという意味でも、男性も女性も、それから若い人も高齢の方も『働きたい』という意欲がある方が働ける仕組みを作ることが重要になってくる」
「『収入増やしたいですか?』と聞くのが正解」
