
【NASCAR】Ambetter Health 400(日本時間2月24日)
アトランタ・モータースピードウェイで開催されたNASCAR(ナスカー)2025年の第二戦「アンベター・ヘルス400」において、7台ものマシンが絡む多重クラッシュが発生。複数台がリタイアすることになったレース終盤の衝撃的場面に、実況席からも「うわぁ~~っと!」と絶叫があがった。
3ステージに分けて全260周で行われる「アンベター・ヘルス400」だが、勝者が決まるステージ3は順調に再スタートが切られる。この時、前年のここアトランタで優勝を飾った99号車のダニエル・ スアレス(シボレー)は中位集団を走っていた。
しかし、レースが流れに乗り始めた184周目、15位前後に位置していたスアレスの操るシボレーは、前方のマシンに接触しそうになり減速、そのまま左後方にいた54号車と接触してしまう。押された99号車は右側のウォールにも接触し、なすすべもなくマシンのフロントを内側に向けてハーフスピン。そのまま1回転、2回転とスピンを重ねながら、後方から迫り来るマシンも巻き込んでしまった。
一瞬どのマシンに当たったか実況も把握できないほどの混乱が訪れ、スアレスの99号車はコーストラックのイン側へ吹っ飛んでいき停車、そのままレッカー車にピットへ運ばれてリタイアすることになる。
解説の古賀琢麻氏も「なかなかのハードヒットでしたね」という言葉が漏れるほどの多重クラッシュは、煙や炎を出して止まったマシンや、無理やり自走してピットに戻ろうとするマシンなども見られる荒れた展開となったが、長めのイエローコーションを経て、レースは再開された。
渋滞していた中位集団内で起こったせいで多くのマシンが絡んでしまったが、これもまさにNASCARを象徴するようなアクシデント。超接近戦どころかマシンの衝突をもいとわない、他のレースではあまり見られないレース展開から、今後も目が離せない。
(ABEMA『NASCAR Groove』/(C)NASCAR)
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