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【映像】藤井棋王が3連覇を達成した新潟対局ハイライト
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 将棋の第50期棋王戦コナミグループ杯五番勝負第3局が3月2日、新潟市の「新潟グランドホテル」で指され、藤井聡太棋王(竜王、名人、王位、王座、王将、棋聖、22)が挑戦者・増田康宏八段(27)との千日手指し直し局に勝利。3連覇を達成し、タイトル戦通算勝利数を「100」の大台に乗せた。また、棋王防衛で通算27期となり、タイトル獲得数は谷川浩司十七世名人に並ぶ歴代5位となった。

【映像】藤井棋王が3連覇を達成した新潟対局ハイライト

 記録ずくめの注目の一戦を制した若き王者だが、その表情は疲労の色が濃かった。勢いに乗る挑戦者・増田八段とのシリーズは、2月上旬の開幕局からいずれも激戦に。「内容的には際どい将棋の連続だったので、あまり(防衛の)実感はないですが、ひとつ結果を残せたのは嬉しく思います」。藤井棋王は、充実感よりも安堵といった言葉を残していた。

 本局の勝利により、棋王防衛3連覇のほか、タイトル戦勝利数は100、さらに獲得数は27期となり、谷川十七世名人が保持する歴代5位に並ぶこととなった。藤井棋王は、ここでも記録についての思いは述べなかったが「谷川十七世名人は憧れの方でもありますので、タイトル獲得数という記録の上で並ぶことができたのは光栄に感じています」と柔らかな笑顔も見せていた。

 棋王戦と並行して行われている王将戦七番勝負でも、挑戦者の永瀬拓矢九段(32)を相手に3勝1敗と防衛4連覇に王手をかけている。このシリーズを制するとタイトル獲得数は28となり、谷川十七世名人を抜き単独の5位となる。早くも“レジェンド超え”を視野に捉えている藤井棋王だが、2月下旬頃から対局中に咳き込む姿が見られている。「少し咳が出る症状が続いていますが、少しずつ良くなっている」と対局には集中して臨めていることも強調していた。

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