痛恨の一撃に、頭を抱えるのも無理はない…。日本全国を8つのブロックに分けた団体戦で行われる「ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 2025」、予選Aリーグ1位決定戦、関西A 対 中国・四国が3月8日に放送された。第6局は、関西A・佐藤康光九段(55)と中国・四国の狩山幹生五段(23)という対戦。レジェンドと期待の若手という顔合わせになったが、百戦錬磨の佐藤九段が放った“KOパンチ”に狩山五段がグラリと揺れた。
第6局は相居飛車でスタート。先手、後手ともに飛車筋を変えながら、戦いのポイントを探り合うと、まさかの一手は中盤の勝負どころで起きた。79手目、先手・佐藤九段が▲9三香成と相手の香を取ったところ、後手・狩山五段は△6二金と寄って先手の角を追い詰めた…はずだった。
強烈な一撃に若手棋士もお手上げ
