狩山幹生五段
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 ところが佐藤九段は角を逃げることなく、取ったばかりの香車を2九の地点にビシッと打ち込んだ。この一手が狩山五段にとっては激痛。攻めの拠点になっていた馬をボロリと取られてしまうからだ。これには狩山五段も、思わず手を頭にやる仕草。関西Aの控室でも、冨田誠也五段(29)が「飛び上がったよ」、稲葉陽八段(36)が「わかりやすいなー」と語ると、中国・四国の控室でも監督・山崎隆之九段(44)は「やっちゃってますね。頭抱えてる…」、出番を控えていた菅井竜也八段(32)も敗着の一手だと「さすがに次に佐藤先生に何をやるか考えないと」と、次戦の準備をし始めるようなコメントも見られた。

 形勢では、後手がやや有利かという局面だったが、一発KO級の一手にABEMAの「SHOGI AI」が示す勝率も、一気に後手80%に。狩山五段も必死に粘ったものの逆転叶わず、佐藤九段が勝利を手にしていた。

◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合は監督と出場登録棋士4人の計5人が参加。全員が1局ずつ指す「ステージ1」と、ステージ1で勝った棋士が負けるまで指し続ける「ステージ2」に分かれ、5人を先に倒した方が勝利チームとなる。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
 

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【映像】中国・四国の狩山幹生四段が千日手指し直し局で勝利を飾った瞬間
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