ムチ打ち刑は16歳から50歳までの男性のみに適用される。これらの制限について、「『50歳以上にも適用すべき』との議論がある。女性への導入は耳にしたことがない。再犯率が高く、被害が深刻な性加害をなくしたいと、もともとイギリスが導入してシンガポールに引き継がれた。その点、シンガポールは男女の考え方に対して古風なところがあり、議論なく受け入れられている」と話す。
一方で、以前は年間5000〜6000件の執行だったが、「国際世論を意識して、今は年間1200件程度。執行自体は抑制的になりつつ、適用範囲は広げようとする動き」を見せている。シンガポールの学校には「悪いことのポイントがたまるとムチ打ち」という校則もあり、「すごく身近」な存在だそうだ。
「重罰で治安を守るという意識が徹底している」
