アメリカのトランプ大統領が使っている「マッドマン・セオリー」なる交渉術が注目されている。
国際政治学者で、東京外国語大学教授の篠田英朗氏は、「交渉の過程で相手の計算を崩す、『自分が何をするかわからない人だ』と、意図的に相手に強調することにより、交渉を自分のペースに持ってこようとする考え方だ」と説明する。つまり、自分が「ヤバイ人間」だと強調することで、相手に要求を認めさせる方法だ。
確かにトランプ氏は、これまでの大統領のイメージを覆す言動が目立つ。ヒラリー・クリントン氏には「いんちきヒラリー」、バイデン前大統領には「寝ぼすけジョー」、ハリス前副大統領には「クレイジー」と発言。外交の場でも「ガザ地区はアメリカが占領する」「アメリカには国家の安全保障上、グリーンランドが必要だ」「メキシコ湾は“アメリカ湾”に名前を変更。美しい名前だ」のほか、「カナダはアメリカの51番目の州に」「パナマ運河をアメリカに返せ」「NATO脱退示唆」「パリ協定脱退」「欧州産ワインには関税200%」といった言動を繰り返してきた。
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