制作が発表されている「マクロス」シリーズの最新作にて、新たな歌姫役を決める『マクロス×サンライズ 「新マクロス」 超時空歌姫オーディション2025』が、4月30日まで開催中だ。
ともに過去に開催されたオーディションで歌姫役を射止めた『マクロスF』ランカ・リー役の中島愛と『マクロスΔ』フレイア・ヴィオン役の鈴木みのりにインタビューを実施。「マクロス」シリーズでデビューして声優・歌手として歩んできた2人が、デビュー当時と現在の心境を振り返る。
――アニメファンの中でも高い人気を誇る「マクロス」シリーズで、お2人はオーディションを経てデビューされています。やはりご自身の声優・歌手としての原点や土台となっているのでしょうか?
中島:そうですね、デビューした作品でもありますし……これは今までにもちょこちょこと言っていることなのですが、私はオーディションを受けた時点では、アーティスト名が「ランカ・リー=中島愛」という表記になることは、まったく知らなかったんです(笑)。
どのような経緯でそうなったのかは知らないのですが、二次元のキャラクターと三次元の私をイコールで繋げるということは滅多にないことでしたし、同時にとても責任を感じると言いますか。原点でもあり……結局人生そのものになっているという感じです。
――当時のいちアニメファンの体感としても、ランカというキャラクターイコール中島さんというイメージでした。その表記に関しては、どのように受け止めていたのでしょうか?
中島:(『超時空要塞マクロス』でリン・ミンメイ役を演じた)飯島真理さんはいろいろな表記があったと思いますが、歌は(リン・ミンメイという表記はなく)「飯島真理」というクレジットですよね。リン・ミンメイの歌ではあるけれど、クレジットとしては真理さんという印象で、自分もそういった形なのかなと思っていたら、記号として「=」をつけるのだという驚きと新鮮味を当時感じていました。
もちろん、ほかの作品やキャラクターと優劣をつけるわけではないのですが、特殊なキャラクターとの向き合い方をする作品だった故の重みはあるかなと思います。
鈴木:私もシンプルに自分の活動の基盤にはなっています。どのように歌や役と向き合うのかという基礎的なことを教わった現場であって、作品にひと区切りがついたあとにもいろいろな先輩方の背中を見たり自分自身が改めてキャラと向き合ったりしたときに、キャラと声優の向き合い方やつながり方が、人によって全然違うなって思いました。
それは「ワルキューレ」というグループの中のキャスト陣に対してもすごく感じていることで、そこには正解はなくて、作品と向き合うときに、私はどうあるべきなのかっていうことを他人に左右されずやっていくことが、あるべき姿なのだと感じました。表現者として作品との向き合い方、自分らしさを突き詰めていくものなのかなって。
――先輩のお1人である中島さんの背中は意識しつつも、自分は自分としてどう確立していくのかということでしょうか。
鈴木:そうですね。やっぱり『マクロスΔ』は「ワルキューレ」というアーティストの部分が強く出ている作品ですし、『マクロスF』の音楽性とはまた違っていて。役の背負い方も踏まえ方も、「ワルキューレ」のメンバーで1人1人違っていて、それはすごく感じています。
中島は当時から変わってない!?