菜桜さんは由美さんのことを「かわいい。大好きだもん」と慕っている。普段は、就労継続支援の事業所に勤務しているが、両親が共働きのため、帰宅しても1人の時がある。菜桜さんが困らないよう「カーテンを閉める」「暖房をつける」「洗顔」などやることをマグネットシートに記して、冷蔵庫に貼ることで、確認できるようにしている。
ダウン症は筋力が弱く、姿勢を保つことも難しい。キャベツを切る様子も、見ている方がヒヤヒヤするほど。口いっぱいに頬張って食べるのも菜桜さんにとっては危険なこと。それでも「できることは何でもやってもらう」が、由美さんの育て方だ。
3人きょうだいの末っ子として生まれた菜桜さんは、出産直後に医師からダウン症の可能性を告げられた。「夢だったらいいのにと、毎日泣いていた。看護師が保育器に入っていた菜桜さんを『触りなさいよ』と言っても、いいですと。そんな余裕もなかった」と由美さんは振り返る。
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