■金の役割は「資産保全」 長期保有が基本
市場最高値となっている現在、利益確定のために売りたいところだが、池水氏は金の役割について次のように語る。
「資産の価値をずっと保全するという意味でゴールドに勝るものはないと思う。もし、百年前にその家の代金に当たる通貨を持っていたとして、それをそのまま百年間持ち続けていたら通貨なら価値は目減りするが、ゴールドなら100年後も家を買う価値を保全できる。」
30年前から金の投資を始めた個人投資家のくにひろさん(仮名)は、積立で毎月少しずつ貯めていったという。
「金の良さは、現状ずっと右肩上がり。これが最大の魅力。今売ると370万円ぐらい。現状、利益は250万円ぐらい」
池水氏は、現在金を保有している人は「ガチホ(ガチでホールド)」で問題なく、保有していない人や、さらなる買い増しについても「短期的な売り買いで儲けるという目標ではなく、自分のポートフォリオの何%まで金を入れるという意識で考えると、そんなに値段をあまり気にしなくてもいいと思う。逆に気軽に買えるのではないかと思う」とアドバイスする。
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