■金投資のポイントと注意点 ポートフォリオの2割も?

金の投資 史上最高値で今買うのはリスク
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 現在、史上最高値圏にある金だが、これから購入するのはリスクなのか? 池水氏は、すでに保有している人は長期保有を推奨し、これから購入する人についても「金の価格が下がる要因はない」との見方を示す。ただし、購入方法としては「純金積み立て、投資信託、ETFなど、分散購入がおすすめ」だという。

 さらに池水氏は、ポートフォリオに占める金の割合について「僕は最低でも20%ぐらいにした方がいいかなと思う」と提言する。これについて崔氏は、「一昔前は、金はポートフォリオの大体5%から10%と言われていた。でも、こうおっしゃっているということは、この有事の状況が続くのではないか、その可能性が高いということだと思う。なので、2割というのは、全然悪くない選択だと思う」と同意する。

 一方で、崔氏は「純金積み立てと投資信託、ETFでの分散購入がおすすめとのことだが、税金については注意すべき。純金の場合は現物の金なので税率が非常に高い。純金の場合、手元にあるという安心感もあるため、ある程度持っておきたいという人は少なくないと思う。一方で、投資信託の金は、あくまでも金と交換できる証券を買っているケースが多い。投資信託やETFによっては、金の価格と連動する証券なだけで、裏付け資産として金がない場合もある。税率は安いが、ETFだけでいいのかということがある。もしもに備えて、分散した金の買い方をすべきだと思う」と税金、現物保有の安心感と盗難リスク、ETFの手軽さなど、それぞれのメリット・デメリットを理解した上での分散投資が重要だと強調した。
 

■金 vs 米国株 パフォーマンスと歴史の厚み
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